数独は数学?(2013・慶應義塾大学・総合政策学部・数学)(2012・慶應義塾大学・薬学部・数学)

(↑)(2013・慶應義塾大学・総合政策学部・数学)
どう見ても数独です。むりやり高校数学のカテゴリにあてはめるとすれば『集合と論理』でしょうか。
ふつうの数独と見ると解が1つに定まりませんが、灰色マスの特別ルールがあるため答が決まります。

「数独」が直接大学入試に出たこともあります。
『高知大学の平成22年度前期日程の入学試験問題に、ニコリの数独が引用されました。医学部の前期日程の問題解決能力試験。』
https://www.nikoli.co.jp/ja/news/%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E5%85%A5%E8%A9%A6%E3%81%AB%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%AA%E3%81%AE%E8%91%97%E4%BD%9C%E7%89%A9%E3%81%8B%E3%82%89%E5%BC%95%E7%94%A8/
いわゆる総合テスト(複数科目をまたぐ独自試験)の枠で、ニコリのペンシルパズル本を引用する形でルール説明や解法の手引きが書いてあり数字を埋めていくというものでした。
ふだんから数独をやっていれば、ルール説明はすっ飛ばしていきなり答を出せる問題でした。
(この高知大学の『問題解決能力試験』は翌年で終了し、以降はふつうの筆記試験が実施されています。)

4×4数独の一般論が入試に出たこともあります。その前年の慶應義塾大学・薬学部。

(↑)(2012・慶應義塾大学・薬学部・数学)

これは高校数学でいうところの「順列・組合せ」の分野ですが、難問です。(じつは2001年の日本数学オリンピック国内予選と同じ問題です。)
http://www.imojp.org/challenge/old/jmo11yq.html
どのくらい難しいかというと…
解答速報を出していた予備校4校(A,B,C,Dとしておきます)のうち、答のみを先に出したAとBの解答は誤り。あとで解説付きの解答を出したCとDの解答が正解。AとBの解答速報はいつの間にか正しい答えに書き換えられていました。
予備校の出した解答とか参考書の解答が間違っていることだってわりとありますよ。人間が作ってるんですから。

【解答】

薬学部の2×2数独の正解は「288」通り。
「384」通り、と間違えやすいです。たぶん入試での正解率はゼロに近かったんじゃないでしょうか。

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