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駅にピアノがある風景

こんにちは、ウエノです。

私の住んでいる糸島市は福岡市の西に位置しています。
以前はのどかな田園風景が広がる田舎町でしたが、20年ほど前からお洒落なカフェや雑貨屋などが立ち並びはじめ、最近は首都圏でも話題に上がる観光スポットとして多くの観光客で賑わう町になりつつあります。

先日、その糸島市の真ん中にある筑前前原駅構内にピアノが設置されました。今日は駅ピアノについて見ていきたいと思います。

筑前前原駅にピアノを置くプロジェクトは、ピアニストでクラシック音楽の普及に取り組む「いとしま街角コンサート」代表の村田陽子さんが今春、オランダ・アムステルダム中央駅に自由に弾けるピアノが置かれているのをテレビ番組で見たことがきっかけでスタート。

村田さんの呼びかけで、8月に「筑前前原駅に駅ピアノを!の会」が結成され、同駅に相談。本社と協議し佐賀県の新鳥栖駅や小城駅にも設置されていることから、とんとん拍子に実現しました。

24日にはセレモニーがあり、地元の小学生や九州大学の合唱サークルによる演奏が披露されました。

新鳥栖駅と小城駅はどちらもアップライトピアノなので、グランドピアノは筑前前原駅が九州初設置です。

全国に目を向けると、静岡県・浜松駅や千葉県・銚子駅に置かれてました。

他にも期間限定で街中にピアノを設置するイベントが開催されてましたが、今のところ常設は全国で5駅だけのようです。そのうち3駅が九州ですから、JR九州さん頑張られてると思います。

聞くところによれば、将来的には筑肥線の姪浜から唐津までの全駅にピアノを置いて音楽鉄道のようにしていくことを目指しているそうです。とても夢があって応援したくなる構想ですが、仮にピアノを寄贈で賄ったとしてもいったいいくらぐらい費用がかかるのか、想像がつきません。

今回のプロジェクトでも、運搬調律などで20万円強かかっていて、費用は有志の他、沢山の方からの協賛でまかなわれました。

ピアノは少し動かしただけでも調律が必要なデリートな楽器です。駅構内のような寒暖乾湿差が激しい場所でコンディションを維持していくには、屋内よりも更に費用がかかりそうで、運営資金のねん出が今後の課題になると思います。
 
早速、ピアノを弾いている人を見掛けました。このプロジェクトをきっかけに「ピアノを弾きたい」あるいは「音楽を始めたい」という人が出て来ることを期待して止みません。音楽は心を豊かにしてくれます。
 
駅ピアノの今後の活動を見守りたいと思います。

以上、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

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