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AIもびっくり!わたしのオンライン「世界の旅」〜ホータン編

オンライン「世界の旅」の
ルール

緯度・経度を目安に、
 訪問都市をチョイス

✽「観光」は、基本的に1箇所のみ         (次回の巡り合わせを期待!)

趣旨はコチラ


パナマ帽がよく似合う、
本家スペインに負けじ劣らぬ
瀟洒な街並みに心奪われる
エクアドル、クエンカを後にして
向かったのは、
同じ経度79度の…

 ホータン
(英語では「Hotan」、
中国語では「和田」と表記)です。

中国は、出発地、寧夏回族自治区、銀川に続く、二度目の来訪。

ホータンは、中国の西端、
新疆ウイグル自治区の西南に
位置する都市。その歴史は古く、
紀元前より、シルクロードの 
重要拠点のひとつとして栄えた
于闐(うてん)国にまで遡ります。

シルクロードのオアシス都市
といえば、
広大な砂漠に浮かぶ楼閣や、 
東西文化の交わる、
国際色豊かな街の賑わいなどが
思い浮かびますが、
ホータンも、しかり。

南は崑崙(こんろん)山脈、
北は、世界第二の規模を誇る
タクラマカン砂漠の雄大な景色。
三宝と呼ばれる、
名産の和田玉・アトラスシルク
(Etles[Atlas] silk/艾特莱斯丝绸)・絨毯を擁し、
仏教寺院をはじめとする遺跡や
出土品などなど、見どころ満載。

ですが、ひとつ問題が!

それは、
アクセスがイマイチなところ。

ホータンは、新疆ウイグル自治区の最下端に位置しており、
首府のウルムチをはじめとする
北の都市からは、自治区中央の
砂漠を避け、迂回するように走る
鉄道を乗り継いでいかねば
なりませんでした。

ところが、20世紀末に、
なんと砂漠のどまんなか、
タリム盆地内に、
油田が発見されたから、さあ大変!
1991年、八五計画(国家重点科技
攻関計画)のひとつに指定され、
油田開発のためのインフラが
整備されることに。
そして1995年9月、北の輪台県と
南のホータン地区民豊県とを結ぶ、砂漠を縦断する初めての道路
(輪民公路)が完成したのでした。
その後、2007年には、
アラル(阿拉尔)とホータン間
(阿和公路)、2022年には、
尉犁県と且末県の間にも道路
(尉且公路)が建設されている 
そうです。

「陸の孤島」を脱したもようの
ホータン。現在は、国内外の旅行客を引きつけようと、自治区をあげて観光にも力を入れているようです。
こんなPR動画まであります!
(リンク先トップページにある
「和田宣传片」)

それにしても、
風の吹くたび移動を繰り返し、
一度足を踏み入れたら二度と戻って
こられぬ「死亡之海」として
恐れられたタクラマカン砂漠に、
いったいどのようにして
道路を建設したのでしょう。
すごい技術ですよね。
また、道路が砂塵で
埋もれてしまわないように、
道路沿いには、「草方格」という、
枯れ草を碁盤の目のように
埋め込んだものを
併設しているのだそう。
道路建設は、自然や環境と相反するイメージがありますが、
この砂漠道路は、緑化や環境問題とセットになっている面もあって、
とっても興味深いです。


ではでは、思いがけず長居をして
しまいましたが、
先を急ぎましょう!

ホータンは、
気象庁のホームページによると

    緯度:37.13°N
    経度:79.93°E

ということで、
次は、緯度37度の地を
目指します!



〈参考資料〉

「大国工程在新疆
塔克拉玛干沙漠公路——世界最长贯穿流动沙漠的等级公路」『天山网』 

「新疆是个好地方
和田不止和田玉,美景与美食等着你」『南方网

「新疆最南端的旅游业发展观察:
“王牌”如何变“金牌”」『人民网

「新疆タクラマカン砂漠公路」
西域遊

「世界2位の流動する砂漠で、
道路はどのように作られたか?」
Science Portal China

「砂防・緑化技術『草方格』」
一般社団法人地球緑化クラブ




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