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逆張りの人生


人と違う方向に行くことを、逆張りというらしい。
株の用語だったと思うが、みんなが売っている時に買い、みんなが買っている時には売るか、買わないやり方だったと思う。

人生にも同じことが言える。
多くの人が目指す方向にはいかず、自分独自の考えで動いたり、少数派の方向や、反対方向にいく生き方。

今日娘を見送りに空港に行った際に、それを痛感した。

今や、「旅行支援」によって、多くの人たちが旅行に出掛けている。
そのため、長年航空業界と関わってきた私でさえ初めて見るほどの、長蛇の列を見た。
保安検査場を通過するための行列だ。

これだけの人が旅行に行っているんだ、とわかる。
私も自他ともに認める旅行好きだが、旅行支援が始まってからは、仕事の出張以外の旅行をしていない。
観光地も人が増え、予約するのも大変だからだ。

ところが、私は2020年、コロナ真っ最中の時には毎月1回は日本全国のどこかに旅行をしていた。航空会社支援の気持ちだった。
仕事ではなく、旅行として行ってきた。
GOTOトラベルの恩恵も受けた。
おかげで人が少ないうちに、あらゆるところに行くことができた。

そもそも両親が「人と同じことをしてどうするんだ」という考えの持ち主だったので、人と違うことをすることには、賛成をしてくれた。
「○○ちゃんも持っているから、買って」と言って買ってもらえたことは、一度もない。

そのせいなのか、「人と同じこと」が好きではないし、むしろ人と同じことをしたり、人と同じであることに危機感や恐怖感を感じる。
みんなが同じ方向を向いていることに違和感を感じるというか、へそ曲がりなのか、みんなが右を向いていたら、左を向きたくなる。
そして親しい友人や、知人にも同じタイプの人が多い。

ただこの「天邪鬼(あまのじゃく」的な性格が役に立つことを知ったことがある。
それが、「客室乗務員採用担当者の言った言葉」にあった。

「右向け右と言われたら、ずっと右を向いているような人は、採用できない。時々左を見る人、そんな人を採用する」と言ったのだ。

私はその時すでに客室乗務員になりたい人を育てる側になっていたのだけど、「人と同じ方向を向かない」ということも、私が客室乗務員になれた理由の一つだったんだな、とわかった瞬間だった。

考えてみれば、逆張りで損をしたなーと思うことはない。
得したことの方が多いような気がする。

会社員でないし
今の時期に旅行に行かないけど、
我慢をせず、幸せに生きている。

他人はどうでもいいので、自分に合った生き方をしていけばいい。
私の場合はたまたま逆張りが、幸せだと感じるらしい。


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