２０代の人たちに教える仕事をして、30年近くになります。

授業の中で教えることは、様々ありますが、面接指導を主に

行っているため、テクニックだけではなんともならないことも

たくさんあります。

その中でこれをお話しすると生徒さんたちはとても真剣に考えてくれた、

というものを一つご紹介します。

それは、

「あなたの幸せに欠かせないものはなんですか」

という質問から始まります。

これを知ると、職業選択や、大事な選択をする際に

とても役立ちますし、就職の面接でも「価値観」を

問われた際には答えることができるからです。

では、どうすれば幸せの価値観がわかるのか、をご紹介します。

あなたの幸せに絶対に必要なものってなんでしょうか？

すぐに答えられた人は、おそらくそのあなたが思う幸せを

手に入れていると思います。

でも、ほとんどの人がこの質問に答えられない気がします。

私はちなみに

１　自由

２　自由でいられるのに必要なだけのお金

３　やりがいがあり、大好きな仕事

があれば、幸せだと思っています。

もちろん、家族とか友人も大事なのですが、

今は子供も自立し、それぞれがそれぞれの人生を

生きているので、安心していることと、あまり

家族べったりというのは私には性に合わないのかも

しれません。

友人も同様です。

最近では友人よりも、話が通じる、わかる知り合いの方々と

話している時の方が楽しかったりします。

でも、「それやっちゃだめ」「そこには行ったらだめ」と

言われたら、私は胸が苦しくなるほど、自由がないとだめです。

その自由を確保するには、全くお金がなかったら

逆に不自由が増えると思います。

「○○に行きたい」と思っても、お金がなければいけないのです。

そして、やりがいを感じ、大変なことは山ほどあるけど、

心から好きだと思える瞬間がある仕事、がなかったら

生きている。という気がしないと思います。

もちろん、これはあくまでも「私は、これです」ということで、

誰もが違う意見であり、それが当たり前であり、それで良いのです。

幸せになるのに大事なことは

「私にとって幸せに欠かせないものが何か、を知っていること」

だと思っています。

すごく当たり前で、普通のことなのですが、意外とこんな風に考えて

いる人が少ないように思います。

若者であれば就職の際にこれを考えてから就職先を

決めると、すぐにやめることはないと思うのですが、

「就職先」を先に考えるから、自分に合わなくてやめるのだと

思います。

人には向き不向きもあり、好き嫌いがあります。

それを知らないで、就職相談っていうのは私はありえないな、と

思っていました。

実は私は大学のキャリア相談員をした経験もありますが、

私は「合うか合わないか」を大事に、学生一人一人をみて、その人の

話を聞いて、選択肢を提案したり、希望の業界の特徴を伝える

ことをしていました。

しかし、ほとんどの就職相談は「どこの会社を受けるのか」

「そこに入社するためのテクニックを教える」ものだと思います。

若者が早期退職をするのは、このような「根本から考えない

就職相談」が多いのも一つだと思っています。

若い人こそ、これを是非考えて欲しいです。

価値観は年齢と共に変化する

この幸せの価値観は、年齢によって変化します。

だからこそ、大人も考えてみるといいと思うのです。

今は自宅にいる時間が増えているからこそ、

是非自分と向き合って考えてみて欲しいです。

私も子育て中は、トップは子供の幸せだったと思います。

その頃は自由は、３位にも入っていなかったと思います。

ライフステージによって、年齢によってこの「幸せに不可欠なもの」は

変化するものですから、数年ごとに考えてみると良いと思います。

絶対にやってはいけないこと

誰かの意見を参考にすること

です。

あなたは、人とは違う存在です。

人と同じ意見で安心してはだめなのです。

あなたがあなた自身としっかりと向き合って考えることが大事です。

人と一緒の意見だと安心する、という人がいますが、

どうでもいいことであればそれでいいのですが、幸せの価値観だけは

人と同じのはずがないので、（もちろん似ている人はいると思います）

まずは自分でしっかりと向き合ってみることが大事です。

まとめ

１　あなたの幸せに欠かせないものは何か、を３つ挙げてみる。

人を参考にしない。自分と向き合って、自分の本当の気持ちを引き出す。

２　価値観は変化するものなので、1年ごと、または3年ごとくらいに

考え直してみると良い。

３　その結果によって、自分の今の人生、選択を見直してみる。

少しづつでもいいので、あなたが幸せに近づくように軌道修正

してみるといいですよ。

そして、最も大事なことは

「人の言うことは参考にしない」

と言うことです。

どうしても、日本人は人に合わせることで安心し、

人に合わせることが良いと思っているところがあります。

でも、全く違う場所で生まれ、違う両親に育てられ、

違う環境で、違う人に囲まれてきた人が同じ価値観のはずがありません。

ましてや、姉妹であっても違うのですから、他人と同じはずがないです。

（似ている人はいますよ）

誰かと同じ意見だからと言って安心しても、それは本物ではないです。

みんな一人一人違うし、違うのが当たり前で、人と同じでも

幸せだと思えなかったら、きっといつか後悔すると思います。

これはたとえ家族が家族の価値観を押し付けてきても、

あなたは家族と一心同体ではないからです。

あなたの人生の主役はあなた、です。

自分の人生の責任を取るのも自分です。

（家族もやがて亡くなりますから、責任を最後までは取れません）

周りの誰かが何を言ったとしても、その人はあなたの人生の

責任はとってくれません。

自分の幸せを追求できる時代と、国に生まれてきているのですから、

是非やってみて欲しいです。

そして、自分が幸せだから人にも優しくなれる、できると私は

思っています。

是非あなたもあなたが思う幸せに近づいてくださいね。