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B’z初ライブ観戦で、ビジネスを学ぶ


なぜB’zが売れたのか?

最初に、私は音楽の専門家でもないので、先日初めてライブに行った際に、
ステージを見ながら考えたことをまとめただけに過ぎません。

これが、当たっているのかも分かりませんが、読み流していただけたら、
と思います。

B’z初ライブ




先日初めてB’zのライブに「参戦」しました。
場所は、味の素スタジアム。
収容可能人数48,000人。
初めて行きましたが、会場に向かいながらすでに帰りが怖くなるほどの人、人、人でした。

席はラッキーなことに、アリーナの真ん中くらい。
双眼鏡がなくても、小さくでも松本さんと稲葉さんが見える場所。

ただ、シートはパイプ椅子、隣の人との距離はめちゃくちゃ近い。
これが、もっと上のシートだと、シートの座り心地がいいのかは分かりませんが、
いずれにしても、みんな開始と同時にオールスタンデイングなので、椅子は関係ないのかもしれません。
でも、隣の人との距離はもう少し欲しいな、と思いました。
(感じたことは全て書くので、失礼でしたら申し訳ないです)


開始直後に感じたこと

開始と同時に、涙が出ました。
私は、決して熱心なファンというわけではありません。家族がチケットが取れていくことになりました。もちろん、音楽も、松本さん、稲葉さんも好きですが、なぜ涙が出るのかを
考えてみました。

それは「コロナが終わった」となぜか感じたのです。

観客もマスクなし。
声出しOK.
なんの制限もなく、ライブができて、ライブに参加できる。

これが、コロナが終わったことの象徴に思えました。
私は、コロナで仕事が激減し、一種軽い鬱状態だったのではないか、と思うほど、今思えば今とは全く違う精神状態でした。

だからこそ、「コロナが終わった」ということを、象徴的に感じられたこの場面にいられたことを、感謝しました。

涙が落ち着いてくると、もちろん立ち上がって、手拍子して、声を出しているのですが、私は気になっていました。

おそらく満席の、この48,000人の人たちをどうやったら集めることができるのか
ということが、です。

ビジネス視点でライブを見る人が、どのくらいいるのか分かりませんが、
この味の素スタジアムだけではなく、各地のスタジアムやドームも満席のはずです。全てのライブに行く強者もいるでしょう。

それでも、50,000人といえば小さな市の人口くらいの人たちが、毎回B’zを
見るために、音楽を聴くために集まってくる、というのは、他のアーテイストもそうだと思いますが、すごいことです。

ビジネス的なセミナーでは、50,000人なんて集めることはほとんど聞いたことがありません。
だからこそ、気になったのだと思います。

ここから私の目と頭は、B’zの音楽を聴きながら、ステージを楽しみながら、
マーケテイング目線になりました。
以下は、私が考えた「B’zが売れ、売れ続けている理由」です。

1 音楽だから

講演は聞かなくても、音楽は聴く人が圧倒的に多いです。
音楽というものが、多くの人に開かれた表現方法であり、誰でも手軽に、
何かをしながら聴くことができ、ライブの前後日常生活の中で触れているのが
音楽です。
親和性がある、というのはとても大きいな、と思いました。

2 チームの力

もちろん、彼らの音楽が素晴らしいから、というのはいうまでもないです。
ただ、B’z以前にも「ジャパニーズロックアーテイスト」はたくさんいました。
私はCharのライブにも行ったことがありますが、彼もロックアーテイストとしてテレビに出ていた時期がありました。

しかし、B’zほどの大きな会場でのライブをいつもやっているのか、
と言われるとそうではないです。

では、何が違うのか?

多分、メデイア戦略と「チームの力」ではないか、と感じています。

実はこのライブの中では、「35周年」ということもあり、昔の映像が
流れました。
その中には「マンハッタンで歌う、若いB’z」がいました。

それを見たお二人が
「あれは恥ずかしかった」「でも、あの時は必死だったんですよ」という
場面があり、
「やっぱり売れるための努力をしたんだな、必死で」ということが
垣間見えました。
だからこそ、初期の頃はテレビにもたくさん出ていたと思いますし、
あの稲葉さんの声、ルックスがあり、「見せるパフォーマンス」を確立していったのだろうと思います。

そして、音楽については松本さんがプロデユーサーとして、完全にB’zの音楽の世界観を作っているのだと思いました。

松本さんが両手をあげて、観客の前に出てきた時、「神」に見えました。
間違いなく、松本さんがB’zを産み、育ててきたのだと思いました。

さらにメデイア戦略や、コロナ禍で無料で、広告なしの過去のB’zのライブを
流し、その後立派なオンラインライブを数回にわたって開催したこと
(実際にみましたが、オンラインライブとは思えないくらいに、
素晴らしいものでしたし、あらゆる箇所に工夫があり、お金がかかっているなと
思いました)などは、「企画スタッフ」がかなり優秀な人たち、もちろんそれを
配信するスタッフなども、素晴らしい一流の人を集めたのだと思いました。

また、名探偵コナンへの楽曲提供も、子供の頃からB’zの音楽に触れてもらっていれば、やがて彼らがテイーンになった頃に、ライブに来てくれる、アルバムを買ってくれる可能性があることを、わかっていたはずです。
これも、戦略ですよね。

松本さんが稲葉さんに声をかけて、B’zがスタートした、と聞きましたが、
Bzをここまで育ててきたのは、二人だけではない、と顔が見えないスタッフの
存在を感じました。

当たり前といえば当たり前ですね。

3 資金力とその使い方

もちろん、最初から資金があったわけではないと思います。
しかし、今のB’zはファンクラブ会費も決して高くないのに、
会報誌はとても立派で、お金がかかっているなと感じます。
勿論、ライブだけではなく、アルバムが売れているという収益源があるからだと
思いますが、このライブの装置、セット、花火も何度も上がり、相当なお金を
かけています。

これらはファンを楽しませるため。

彼らは「ファンファースト」を貫いているように感じました。

収益が上がったら、それをどう使うかが大事です。
初期の頃は、収益を上げることばかり考え、やがて収益をあげているのは
自分たちがすごいからだ、と勘違いをしてしまう人も世の中少なくありませんが、彼らがこうしてステージ一つ一つに
お金をかけているのは、全てファンのため。

その精神を持ち続けていることが、素晴らしいです。

4 役割分担の素晴らしさ

松本さんと稲葉さんは全く違う性格のように見えました。
本当のところは分かりません。お会いした事がないので。

ただ、見ている限りでは松本さんは、物事に動じない、淡々と歩むべき道が
わかっていて、それを歩いている人。
B’zや物事を、俯瞰して見られる人だと思いました。
だから、B’zの支柱は松本さんです。

一方稲葉さんは、B’zの「華、スター」です。
とても繊細な人なんだな、と感じましたし、だからこそギリギリまで準備して、
それをステージで爆発させる。
自分がどう見えているのか、どう見えるといいのか、をちゃんと知っていて、
または無意識にそれを発揮している。

稲葉さんが途中、「必死なんですよ、毎回」というようなことをポロッと
言っていましたが、
「そうだろうな、一切の手抜きなんてしてないよな」と思いながら見ていました。

この二人の組み合わせが、B’z35周年という素晴らしい歴史を刻んで
きたんだな、と思いました。

同じような二人では意味がありません。
お互いが持っていない部分を持っていたからこそ、うまくいったのでしょう。
二人がBzを誰よりも愛し、だからこそ愛されているんだなと思いました。

5 ファン層の幅広さ

ライブの際、私の周囲に座っていた人たちを見ると、小学生くらいのお子さんから、70代くらいまでの方々がいました。

勿論、ご両親がファンでお子さんを連れてきたのかもしれませんし、
20代のお嬢さんがお母さんを誘ってきていたのかもしれません。

つまり、「一人コアなファンがいたら、その周りの人を巻き込んでいく」のです。
48,000人全員が、熱烈なファンではなかったかもしれません。
でも、家族が好きだから、友達が誘ってくれたから、有名だから、という理由で
参加した人たちも決して少なくなかったはずです。

ましてやコロナで制限されていたライブで思いっきり声を出して、楽しく踊れる!
という目的があれば、ましてやB’zならば、行こう!という気持ちに
なったでしょう。

一人の「大好き」という気持ちの強いエネルギーが、周りの人に伝染し、
ライブという一つのイベントに集結する。

そんな図式だったのかな、と勝手に思いました。

まとめ

1 音楽だから

売れる場所でやる、ということは大事です。レッドオーシャンだからこそ、売れれば多くの人たちを集める事ができるのです。

2 チームの力

一人で大きなことは成し遂げられません。必ず優秀なブレーンが必要となります。その優秀なひとたちを集めるためには、中心メンバーに魅力がなければなりません。

3 資金力とその使い方

最初は資金を集めるために、必死でできることはなんでもやる。
使えるメデイアはどんどん使う。
そうして売れてきて収益をあげられるようになったら、その得た資金をどう使うのか、に「ファンファースト」があると感じられる事が、無意識でもファンは感じている、だからまたライブに行きたくなるのだろうと思います。
誰だって、自分を大事にしてくれていると感じたら、その人を好きになります
よね。
企業も収益をあげて、そのお金をどう使うのか、によってその後のビジネスの行末が決まるので、優秀なビジネスマンがブレーンにいるように感じます。

4 役割分担

松本さんが稲葉さんを見つけた時点で、そして声をかけてB’zを結成した時点で、おそらく二人はそれぞれ自分にないものを相手が持っていることをわかっていたはずです。
そして、その後何年経っても自分の役割を守り続け、崩さず、続けてきた事が、B’zが多くの人に愛されている理由なのでしょう。
自分と同じ人とは組まない。
自分が持っていない人と組む。
これは、ビジネスパートナー選びでは当たり前かもしれませんが、音楽の世界では案外意識されていないかもしれません。

5 ファン層の広さ

年齢層の広さ、男女ほぼ半々、というのは、なかなかないファン層の広さだと思います。
子供にとっても、B’zの音楽は親和性があるのです。
なぜなら、長く活動し続けるためには、常にファンの掘り起こしをしているからです。アニメの主題歌提供もその一つです。
新しいファンを獲得する方法は、どこの企業も考えていることですから、
一つのビジネスとして立派に機能しているんだな、と思います。

ライブに初参戦したのに、こんなことばかり考えてライブを聴いていたなんて、
本物のファンの人に怒られそうですが、B’zが長く続いてきたことはファンに
とって何より嬉しいことだと思うので、お許しください。

勿論、ライブもしっかり楽しみました!!
本当に、感動的なライブでした。

最後に


冒頭でも書きましたが、真剣にライブを楽しんでいた方々には
申し訳ない、ということと、私はただの個人事業主で、ビジネスの
専門家でもないし、音楽もかじっていた程度で専門家でもありません。
その私が勝手に考えたこと、だと思っていただけたら、と思います。

B’zのライブで学ぶ事がたくさんあり、連れて行ってくれた家族に感謝です!


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