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口癖の怖さ


ある数年来の知人と会っていた時のことだった。
ふと「お金」の話になり、私は最近私の周りの人たちから聞いたお金の話をした。

すると、その人は「私の周りは『お金がない、お金がない』って言っている人ばかりで、私もいつも言ってます」と言った。その瞬間ゾッとした。
理屈ではなく、瞬間にゾッとしたのだ。

それはおそらく「口癖になっている言葉が、その人自身に呪いをかけている」ことを察知したからだろう。

口癖は怖い。
なぜかというと、「無意識に」その言葉を、「常に」発しているからだ。
例え無意識であっても、その言葉は本人に浸透していき、思考もコントロールされ、その「状態」が固定化してしまう。
もちろん私が、そう感じているだけなので、根拠はない。

しかし、「ありがとう」が口癖の人と、「お金がない」が口癖の人のどちらが幸せそうか、と言われたら、ほとんどの人が「ありがとうをいう人」と思うのではないだろうか。

私もいつも「ありがとう」と言っている人と、
「お金がない」と言っている人ならば、「ありがとう」が口癖の人と一緒にいたい。

よく聞いてみれば、その人は、今まで通りまあまあ良い家に家賃を払って住んでいるし、お給料もちゃんともらっている。
ただ、自分が思ったほどはもらっていないから、自分が欲しいものが存分に買えない、という不満から、「お金がない」と思ってしまっているようだった。

しかし、この会社は副業もOKだし、決してとてもお給料が少ない会社でもない。
もし、会社が思うように給料を上げてくれないなら、副業をして稼げばいいし、固定費を下げることもできるのだが、それはやっていないようだった。

できることがあっても、それはやらずに他力本願で「お金がない」という言葉が口癖になっていることに、全く気づいてなかったようだ。

食べていけないほどだったら、お金がない、という言葉も出てくるだろうが、そうでなければ、むしろ「あることに感謝する」方が、「お金の循環」が良くなるような気がしている。

多分に大きなお世話なのだけど、知り合いだから
「口癖は怖いよ」と言っておいた。


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