前回、【あらゆる自己診断の中からストレングスファインダーを推す理由】を書いて、それらしい理由を述べたが、つまるところ自分の原体験を話さずにはいられない。と綴って今回がその続編となります。

https://note.mu/uenokanae_story/n/n255fe7d930b1

ストレングスファインダーに出会う前の私は「立派なリーダーにならなければならない」と、必死でした。ちょうど20名くらいのチームマネジメントと部門の採算責任を任せてもらっていた頃でした。
できない自分と向き合い、時に逃げ出し、それでも周りの期待を背負って努力する以外の道を持ち合わせていない状態でした。できない、できない、それでも立ち向かう、まるで、自分以外の何者かになろうと必死で、戦士のように生きていた感じです。張りつめた風船の様で、１つ間違えば破裂してしまう寸前。

そして、その風船が破裂するときがやってきました。
人生の中で一番きつかった時期です。できてないことは誰の目から見ても明らかで、「できてないよ。」と指摘をされ、「できてないし様子がおかしいからポジション降りなさい。」という声を掛けられました。

いやだった。
できてない自分を受け入れることも、中途半端な形で投げ出してしまうことも、誰かに後処理されることもすべてが嫌で、自分という存在が無価値で何ももってなくて、何もできない人間であるかのような気持ちになりました。

一方で、しんどい自分を俯瞰してみた時に、それまで持っていた「なんでもできる人間に成長しなければならない」という価値観を手放してみてもいいかもしれない、と気づくこともできました。「もっと、みんなに頼ってよかったんだなぁ。もっと信頼して委ねてよかったんだなぁ。」と思えるようになったのも、ストレングスファインダーがきっかけでした。

【強みを活かして、弱みには対処する】

この根本的な考え方がとても気に入っています。
1人で完璧な円を描かなくていい。1人1人尖ってレーダーチャートはがたがたでも、いろんな人が集まれば尖りを活かして円が描ける。

【あなたの当たり前は、他の人から見るとユニークなこと】

私が当たり前だと思っていることは、あの人にとっては当たり前ではない。と、このことに気づくのがどれだけ難しいことか。
私は共感性TOPなので、「人の気持ちに共感しながら話を聞くのが当たり前」だった。だけど、どうにも人の気持ちが分からない上司を目の当たりにしたときに、初めて「この人は自分に必要な情報を取捨選択して聞くのが当たり前なんだ」と、自分と相手の当たり前の違いについてハラオチした経験があります。
この気付きは大変大きなもので、人生が生きやすくなった。100%間違いなく、相手の前提は自分と違うのだから違いに目を向けよう、と思えるようになったし、自分自身も人と異なることを恐れなくなりました。

【自分は自分でしかない。
　自分をしっかり理解してハンドルは自分で持とう。
　無限の可能性があるのだから】

結局そこに帰着する。
ストレングスファインダーをうけっぱなしはもったいない。もっと奥深い世界がまっている。もっともっと有益な気づきがまっている。

（社内で行った、役員向けコーチングセッション。
役員の思考傾向を客観視したり、この人がここで助けになるという気付きを得てもらったり。）

去年の夏、3年悩んだ末に（笑）ストレングス認定コーチの講座に参加しました。その額、約100万！
1人でも多くの人に、自分では気づけていいない　”つよみ”　と、　”無意識にブレーキとなっているつよみ”　に気づくきっかけを届けられたら嬉しいと思う。

最近は企業インターンの特典でストレングスファインダーを受けられたりもするようだし、社会人でも知り合いに進められて受けた人も大勢いるのではないだろうか。

【受けっぱなし】これだけは本当にもったいない。
本代2,000円分の1,000円は回収できてるかもしれないけれど、ちゃんとコーチと話をしてみたらお金に変えられないプレシャスな気づきが得られるはずである。

去年の9月～12月までのあいだ、30名以上の方たちとセッションを行わせていただいた。

・チームメンバーとのコミュニケーションが円滑になった人
・興味関心を持っていたことを、決心して勉強し始めた人
・夫婦で受けて下さり２人の関係性を更に深めた人
・仕事へのモチベーションを自分で調整できるようになった人
・今までの悩みの根本を理解できた！とスッキリした人

と、感想は人によってさまざまだけど、小さな変化のきっかけになっていればと願っている。
もし、「あ、自分の受けっぱなしなんだよな」という方は、まずは自分の資質が書かれたレポートを読み直すところから始めてもらえればうれしい。当たり前すぎて”しっくりこない解説”もあるはずだ。（そうそう、その通り！）とか（うーん、これはいまいち）とか自分の中に問いを持ってみてもらいたい。その問いを解決する手助けや、理解を促す手助けなら、いつでもどこでもみなさんの力になりたい。

みんなの無限の可能性を拡げるきっかけになれば100万円の自己投資なんて安いものだし、何よりわたしもしあわせだ。