【INTJ】指導が下手すぎて詰みそうな話

需要無さそうな、個人的な話。

私は以前どこかのサイトで「溺れるのを眺めるのは指導ではない」と言う言葉を見た。
おそらくmbti関連かエニアグラム関連のサイトだったと思う。自分のタイプについて書かれているページに書いてあった。どこにあったのかは失念してしまったが。

とてつもなく心に刺さり、とても驚いた。まさに私が後輩を指導する時のそのままのやり方だった。
説明はする、やり方も教える、だけどその後は特別フォローをしていなかった。放置していたわけではない。一応、何かあれば手を出せるように、見守ってはいた。ただ、適切に手を出せていたかというと、自信がない。
私自身が、失敗も貴重な財産だと捉えているからだ。

自分の頭で考え、仕事を組み立て、形にして、完成させる。その一連の流れを、自分一人でやりたい。
その結果が失敗でも構わない。失敗から別の方法を探せるからだ。失敗と言っても、仕事を手放す前にチェックが入るから、その時点で気づいてもらえることが前提だが。
たくさんの失敗をすれば、その分最適解を見つけやすい。人から教わった考えや方法をそのまま踏襲していては、もっと良くする道を見つけにくくなってしまう。INTJらしい考え方で、非常に気に入っている。

指導される側としても、教えた通りにやらないめんどくさい後輩だが、指導する側に回るともっと厄介だ。
後輩も、私と同じように考えているだろうと、思い込んでしまう。失敗したいだろう、自分で考えたいだろう、自分で気づきたいだろう。それがまずいのだ、とは自分ではわかっているつもりなのだ。
しかし、ではどうしたらいいか、となると正解がわからないままだった。

せいぜいが、「私はこういう考え方をするから、教えて欲しい時は自分からSOSを出してね」「あなたはどう指導してほしい?合わせるよ」と対応を相手に丸投げすることだけだった。何のための指導係なのか、意味がわからない。
ただ、これでも今までやってこれたのは、他にも指導できる人がいたからだ。私より話しかけやすい人、ケアが上手い人、教えるのが上手い人、そういう人が私をフォローしてくれていた。

このままではまずい、変わらなければ、と思い始めた出会いがあった。
その人をAさんとしよう。このAさんは、まるで私とは真逆のタイプだった。私は身近な人にmbtiやエニアグラムを当てはめることは好きではない。が、タイプ的にはESFJ辺りが人物像としては近いと思う。
Aさんは、人当たりの神のような人だ。細やかな気遣いができて、人当たりが柔らかくて穏やかで、不穏な雰囲気を作り出すことはしない。人に喜んでもらうこと、みんなと一緒に経験を共有することを好んでいるように見える。

Aさんは、人から引き継いだ仕事を、ミリ単位まで踏襲し続ける人だった。新しい制度やツールが導入されても、それを活かす方法を自ら考えたりはしない。教わっていないことは、何もやらない人だった。
弊社では数年前から書類のデータ化に取り組んでいる。今までは紙書類を探していた状況でも、パソコンで全て解決できるようになった。だが、Aさんは、今でもなお、紙書類を探しに行く。
誰かがAさんに教えてあげればいいのだが、Aさんは幸か不幸か社歴がものすごく長い。だから、みんな気を使いすぎて言えなくなっているのだ。Aさんの人物像的に見れば、教えてあげても怒ったり拗ねたりはしないと思うが。

その結果、Aさんは、仕事ができないダメな社員の烙印を押されてしまった。Aさんにも非はあると思うが、Aさんにも言い分はあろう。
私としては、Aさんよりも、第二第三のAさんを出さない対策をしたい。Aさんの指導をしたのが誰なのかは私は知らないが、Aさんのような人と、私の指導方法は最も相性が悪いだろう。

もうすぐ、新年度が始まる。私の会社にも新入社員が入ってくる。私は来年度は指導係にはなっていないが、今後ずっとならないわけにはいかない。
来年度の目標は、良き指導者になれるよう、良き指導者のやり方を学ぶ一年にしよう。

正直に言えば、ずっと指導係に選ばないで欲しいと願ってしまう往生際の悪い自分がいる。私より指導が上手い人がいるのだから、と。
不出来な自分を見つめるのは辛いが、それを治す努力はもっと辛い。やりたいこととやらなければならないことには、区別をつけなければ。

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