自分を責めすぎないで、他責も時には必要。
こんにちは。
今回は自責と他責について書きたいと思います。
私は、他責も時には必要だと感じることがあります。
自分を責めすぎている方に読んでいただけると嬉しいです。
自責と他責。
自責とはトラブル発生時、自らに責任があると考えること。
他責とはトラブル発生時、原因が自分以外にあると考えること。
ビジネスの基本として自責は良いこと、他責は悪いことという風潮がある。
ただ、それは果たしてそうなのかと思うことがあった。
今回は実体験を基にその内容について触れていきたい。
きっかけは教育セミナー。
会社で教育セミナーが実施され、講師が開口1番
『自責は良いことであり、他責は悪いことです。』と話を始めた。
約3時間ほどのセミナーでグループディスカッションを通し
自責の良さについての考え方を浸透させるような内容だった。
セミナー後、会社の中で小さな変化が生まれた。
何か主張をするたびに自責か他責かという話になるようになった。
『それは、他責の考え方だからダメだよね。』
『自責の考え方で、まずは自分達でどうすれば良かったかを考えよう。』
私は、”自責信者”の誕生に違和感を感じていたが議論には入らなかった。
数ヶ月経った頃、新規社内プロジェクトが全く進まなくなっていた。
定例ミーティングの際には、誰かが『自分の責任です。』と名乗り出て
自分達が如何に仕事ができていないかの反省会になっていた。
ただ結局、元々そのプロジェクトの前提条件に無理があっただけだった。
プロジェクトの開始前に、その条件面について改善案も上がっていた。
しかし、自分達で何とかしてみようと”自責”の意見で会議は終了していた。
正しく自責する為には、必要な前提条件がある。
自責することは大切だと思うが、なんでもかんでも自責で考えると
一気に不毛な議論が多くなってしまう。
正しく自責する為に、他責の要素を可能な限り排除する視点が必要だ。
例えば、極端だが『福岡から東京まで半日でお金を使わずに移動しろ』と
いう指示に対して、愚直に取り組んだメンバーが居たとして。
結果的にできなかった反省の場で、もっと自分の足が早ければ..と言うのだろうか。
もう少し現実的な話で行くと、欠員が出ているチームで業務負荷が大きいが人員は少ない。そんな中、日常業務でミスが発生してしまったとして。
それは果たして本人の不注意として自責すべきなのだろうか。
自分を責めすぎる必要は、全くない。
無理に自分のせいだと責めず、時には前提を疑う事も大切なことだと思う。
特に人員補充や予算執行に関しては、管轄が現場でないことが多く
現場サイドの主張を分かりつつ、環境が改善しないことも少なくない。
その状況で発生したトラブルに対して、全て自分のせいにする必要はない。
お読みいただき、ありがとうございました。
t0m0y0様、またイラストお借りしました、ありがとうございます。
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