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「交渉を前進させ、成約に結び付ける責任感。それがあれば、この業界で生き残れる」

株式会社ユナイテッド・フロント・パートナーズ　静岡支店のＭ＆Ａコンサルタント、菅沼寿隆（すがぬま としたか）は言い切った。

彼は次期マネージャーとして、支店メンバーを牽引する存在だ。
今回は、そんなエース社員の軌跡に迫る。

県内一のブランドを捨て、成長中の企業を選択

2020年の入社前は、静岡県内の第一地方銀行に勤務していた。
新卒で入行後、支店営業を経験した後に、2年目でエリア統括担当者に抜擢。任されたエリア内には、複数年間目標未達の支店が存在した。菅沼はそれを、半年で覆す。

「とにかく数をこなす、パワー系の営業でした。その成果を認められ、銀行の花形である東京営業部に転勤。その後は富裕層向けの新規ビジネスに携わり、軌道に乗せることに成功しました」

泥臭い営業、新しい価値を見出す新規ビジネス。さらに、3店舗目の本店営業部では社内での政治を学んだ。
入行から6年間、実績を出し続け、いわゆるエリート街道を歩んできたが、28歳で転職の道を選ぶ。

「入行当時から、将来のビジョンを持ちながら業務を行っていました。自身が思い描く未来を具現化するため、都度、必要な選択を行い、行動することを心掛けていました。転職も必要な選択の一つだと捉えています」

とはいえ、静岡県内一のブランド力を持つ第一地銀から、設立間もないユナイテッド・フロント・パートナーズへの転職は、大きな決断であったはずだ。
しかし、菅沼は「入社前に不安はなかった」と語る。

「転職先として探していたのは、静岡県内で銀行での知見が活きる職種。そして、成熟している企業ではなく、成長中の企業。当時は強く意識していませんでしたが、いつかは自分で事業を営みたいという思いがあったからだと、今ならわかります」

その先の目標まで見据えていた菅沼は、証券会社や地域金融機関、大手事業会社出身の有能なコンサルタントたちの中でも、すぐに頭角を現す。

クライアントからの信頼獲得が、成約へのターニングポイントに

ユナイテッド・フロント・パートナーズの教育方針は、一早く現場に出て、やりながら身に付ける。習うより慣れる。強い自立性を持つ菅沼には、その環境が合っていた。

「Ｍ＆Ａ仲介の業務は未経験でしたが、銀行での経験で、知識の部分はある程度網羅できていました。ただ、クライアントの業種によって、業界特有の専門知識も必要です。そちらは業務をしながら、都度、本やネットで勉強していきました」

そして、知識以上に役立ったのが、前職で培ったバランス感と折衝力であった。

「売却側のクライアントは、何十年も会社を作り上げてきたオーナー社長。和やかなコミュニケーションを図るだけでなく、白黒はっきりさせる交渉も必要です。前職で強制的に身に付けさせられたスキルが、今の自分の強みになっています」

ある時は、別の担当者が何十社紹介しても首を縦に振らなかったオーナーに対し、手書きの手紙で譲受希望企業の情熱を伝え、案件を進展させた。
またある時は、小さなきっかけで意思疎通にすれ違いが生じ、関係が決裂しそうになってしまったオーナーに対し、誤魔化すことなく誠実に向き合い、信頼を回復させた。

泥臭い努力と、絶対にクロージングさせるための覚悟。
それらが実績として積み重なり、菅沼の揺るがない自信の根拠になっていた。

覚悟と責任感のある仲間たちと、切磋琢磨し未来へ

入社2年が経過したばかりの菅沼だが、代表山田・取締役仙田からは、来期からの支店長候補者として期待を寄せられている。
ユナイテッド・フロント・パートナーズ創業の地である、静岡エリアの責任者。そのポジションには、会社の未来がかかっていると言っても過言ではない。

経歴も得意な営業スタイルも異なる後輩たちを指導するのは一筋縄ではいかないと、菅沼はすでに身をもって感じている。
しかし、今後支店長を任されるのであれば、強力な組織を作っていかなければならない。

「一人で出せる数字はたかが知れています。全員が自分の力で案件を成約させられるような、個々の力が強い組織を目指したい」

そんな菅沼が、今後仲間に加わってほしいと考える人物像とは。

「責任感があり、明確なビジョンを持つ人。入社前の知識や経験は、関係ありません。この業界に入ったからには、覚悟をもって取り組んでほしい」

急成長を見せるユナイテッド・フロント・パートナーズは、既存拠点の強化とともに、近い将来、さらなるエリア拡大も計画している。
菅沼のように、入社から短期で主力メンバーや支店長候補になるケースも多い。

切磋琢磨できる人材に会える日を楽しみに、菅沼は目を輝かせた。

※本記事は2022年8月に作成しました。