明日は雨が降るらしい

 明日は雨の予報です。でも最近の天気予報は外れるのでそんなに気にしてません。でも明日は雨が降るらしい。

 雨が降ったからと言って、世界の大局が変わるわけではないし、もちろん僕の生活に大きな変化が起こるわけではありません。しかし、多少の変化は起こります。例えば、いつも通り自転車で行くか、それとも電車で行くか。自転車で行けばいい運動になるし、電車よりも早く着く。効率よし。電車で行けばちょっと遠回りになるけど、本が読めるし、多分これから出会わないであろう人たちのことを見ることが出来る。

 自分と一切関わりの無い人たちが、電車の中で何をしているのか。7割くらいの人はスマホいじってます。僕は音楽聴きながら、大好きな本を手に、その紙の感触を確かめながら、「このままずっと本を読めたらな」って思ったりする。あとは、路線による座席の固さを確かめたりする。ちなみに南北線の座席は最高です。ふかふかで、幅もちょうどよい。眠くなると一瞬で眠れるし、目的地に至るまでに絶対に起きる。且つ、質の高い気持ちの良い睡眠を提供してくれる。凄いぞ南北線。

 あとは、ジョギングの予定が狂ったりする。だいたい、何日おきに走るか決めているので、狂うと修正するのが結構めんどくさい。多少の雨ならシャワーランで流したりするけども。

 雨が降ると思い出すこともあります。

 まずは、「シンギン・ザ・レイン」、「雨に唄えば」。ミュージカルだけど、僕の中では「時計仕掛けのオレンジ」が浮かびます。アレックスの超暴力、ウルトラヴァイオレットの鮮烈なイメージ。

 そして、「雨上がりの夜空に」。

 こんな夜にお前に乗れないなんて こんな夜に発車できないなんて

 清志郎さんなりの下ネタもユーモアも、分かってて聴いてみる。なんて面白い。ロックと雨は僕の中で繋がっているのだけど、それは清志郎さんのおかげなんです。

 「雨のMelody」KinKi Kidsも頭に浮かぶ。雨とギター。かっこいいですよね。過ぎた時間はもう戻せないそれはそうさ 確かに そうだけど っていう歌詞は、なんか残るんだ。

 サカナクションの「Ame」もそうだ。君が暮れた傘。雨が降ると、雨に関わる歌ばっかり聴いてる。いつか晴れることを知っている。でも、「天気の子」では雨が降り続いていくのか。悲しい世界。そんな風に全く繋がっていない出来事が、僕の中で関わりを持って一つの線みたいになる。「千と千尋の神隠し」だと、雨が降ると海が出来る。その海の中を突っ切っていく古い電車。

 雨が降るかもしれない。もし降ったらどうなるかなあ。そう考えるだけで、また新しいモノが見えてくる。

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