チーズとジーマはどこへ消えた?

 チーズはどこへ消えた?を読んでしばらく経った。チーズを探していくような人生が良いのか、それとも待ち続けるのが良いのか。何が良いのかなんてわからない。探しに行く行動で後悔することもあるでしょう。別のチーズがあるかどうかなんてわからない。自分に合っている場所、追い求めているもの。一度見つかったと思ってそれに全力が尽くせるかどうかもわからなし。

 客観視することなく別の何かを探すことには正直不安を覚える。何かがあるなんて誰に分かる?とりあえず今の場所があるならチーズが無くならないようにって守るかな。ただ、そうすることに不安も覚えてる。それが今の自分。新しいチーズと今あるチーズを天秤に駆けて考えてみるしかない。

 そんなことより、ジーマはどこいった?大学生の頃、ちょっとおしゃれな感じでみんなが飲んでいたあのお酒ジーマ。宅飲みでチューハイじゃなくてジーマ買っていればなんとなく通ぶっている感じがした。冷静に考えよう。量は少ないし高いぞ。

 しかし、そんな若者の象徴としてあったジーマも観なくなった。スミノフとジーマ。彼らこそビールやチューハイと共に大学生にありがちなお酒だったのに。瓶で飲むお酒はスタイリッシュだった。がいつの間にか飲めなくなっても慣れていく。少し寂しいな。

 あるものは無くなっていく。当たり前のようにあっても急に無くなるのさ。転がる石のように忘れ去られていく。

 家で1人で、アイデン&ティティを観ながら、ジーマ飲んで、吸えなかったタバコふかして、精一杯虚勢を張っていた。それをなんでもないことのように友達に話して満足していた。でもあの頃の、どこかで自分は特別だと格好つけていた自分が嫌いじゃない。

 いいじゃないか。カッコつけていこう。ジーマ、スミノフ、パンクロック、ディラン、みうらじゅんさん、ヴィレッジヴァンガード。

この記事が参加している募集

サッカーを語ろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?