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アンカラで食べる「中央アジアめし」

久しぶりのアンカラ滞在期のテーマを一つ。今回は「外食」です。なかでも、トルコ料理ではなく、中央アジアの食事について。

当時トルコに滞在していましたから、当然のごとくトルコの料理を食べる機会が特に外食の機会としては圧倒的に多かったのですが、やはり毎回続いてしまうと飽きてしまうのが人間というものです。

それで、目先を変えてみようというので、中央アジア系の料理を出す店によく行っていました。アンカラは中央アジアから来ていた人がけっこういるらしく、市内に各国の料理店が点在していて、大変ありがたいことでした。

邦人各位とグループで一番よく行ったのは、ウイグル料理屋だったと思います。やや中華的なテイストが感じられるというので、安心感みたいなこともあったでしょうかどうでしょうか。

ラグマンという太めのコシのある麺料理があるのですが、これがたまに食べたくなったというので私自身もよく人を誘い、あるいは人に誘われて市内中心部にあったいくつかの店に行ったものです。

個人的にはポロ(ピラフ)が食べたいと思うことが多かったのですが、油が多めということもあってそれほど共感は得られなかった記憶も。今思えばしかし、私はトルコでの滞在中あまりにも炭水化物を摂りすぎることに無頓着でしたね…(反省はしていないが!)

その次によく行ったのが、ウズベク料理店。
2010年前後はウズベク語の仕事に携わっていたこともあって、テュルク系地域の中でもウズベクには思い入れがあったかもしれません。アンカラで仕事を始めて比較的初期の頃にも、一人でごはんを食べに行った記憶がなんとなく。

"Choy ichaylik." たぶん、「チャイを飲みましょう」とウズベク語でツイートしてみたのだと思います。正しいのかどうかまでは自信がない(ないんかい)

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「ウズベキスタン」をトルコ語で書くと、Özbekistanとなります。
上の写真は2010年撮影のものなので、2014年以降のその時期とは異なるのですが、市内中心からやや北の方に位置するケチオレン地区というところに、中央アジア系料理店がいくつかあったのです。ウズベク料理が食べたくなった時は、そこに行っていました。かつてはバスかタクシーしか移動手段がなかったのですが、アンカラも数年前ようやく地下鉄の路線が追加されて、ここへ行きやすくなったのはありがたいことでした。

珍しいところでは、アフガニスタン系のウズベク料理屋というのもありました。アンカラ中心部、古いビルの一角にひっそりと店があって、当時留学で来ていた邦人留学生に教えてもらって行ったのです(教えてもらわないとぜったい気づかなかったと思う)。

このお店は安くておいしかったというので、味を占めて2、3回行ったように記憶しています。本帰国前にも、当時の留学生各位を連れて食べに行きました。量的にもかなりサービスしてくれたと思います。

こうツイートしているくらいだから、相当安かったんだろうなと。

ほかには、同じくウズベク料理屋に隣接していたキルギス料理屋(その後店がなくなっていて悲しかったです…)にも行ったりなどしたのですが、さすがにこれはやりすぎでした。油は摂りすぎるとよくないのだなという学びを得たものです。

この記事のトップの写真がそのとき撮ったもの。食後にお茶を頼んだのですが、いかにもなフォルムのティーポットを見た瞬間「うわ、これ欲しい…」となりましたよね。

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これがキルギス料理店でありついたピラフ。一見少なめに見えますが、これでもかなりのボリュームだったと記憶しています。

このほか、トルクメン料理屋さんというのにも行きました(そこは残念ながらそれほど美味しいと思わなかったのですが)し、アンカラにいながらにして結構中央アジア風の食事を堪能できたのは幸福だった、というべきでしょうね。

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日本に帰ってきますと、東京や大阪などの都市部ならともかく、地方都市ではなかなか外食でのこういった中央アジアテイストの味にありつくのは難しいですよね…。

どうしてもとなれば、自力でなんとか作るほかないのでしょうけど、そんな料理スキルを持ってたら、とっくに自宅でやってますわな〜

ということで、久しぶりにまた食べたくなりましたよね…肉のゴロゴロ入ったピラフ…。嗚呼神様。現地でとは言わずとも、そろそろあの炭水化物とタンパク質の猛攻を堪能する機会をもう一度…!


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