見出し画像

アゼルバイジャン語へのコミットは終わらない(らしい)

今年の成果物にして長年形にしたかった語学テキストも、ご送付をお願いしたところにはだいたい届いたようです。ご丁寧なご連絡を各方面からいただきまして、恐縮でありました。

語学書や語学テキストというものはトルコ語やウズベク語のそれに携わった時からすでに経験してはいたのですが、労力に対する世間からの評価が割に合わないなあと思うことが多い、というのが正直な感想ではあるのです。

それでいて、出来が悪ければ厳しい評価をもらいますし、本当に難しい仕事だと思います。これにはもちろんそれなりの理由があって、市場でなかなか出てこない言語の語学書というものはそれだけ出てきたものに対する期待値が高くなるということがあるのですよね。だからこそ、良質の語学書が作れる人を個人的には大変尊敬するわけです。

それはさておき。今回最も気合を入れて作成した、『アゼルバイジャン語文法教本』の共著者、カマラ・グリエヴァさんからもバクーに教科書が無事届いたとのご連絡を今朝賜りました。カマラ先生ありがとうございます。多分見ていないとは思うけど、ここでも御礼を書いておきますね。

昨年の言語研修にむけて来日して参加してくださっただけでなく、語学テキスト作成にも共著者として関わってくださったカマラさんへは感謝してもしたりないということはこれまでも何度も書いてきました。が、そのカマラ先生がこちらに送ってきた御礼の次のメッセージがすごい。

アゼルバイジャン語について「新しい教科書をつくりたいです」とのこと。マジかよ。ようやくブツができあがった、このタイミングでですか!と思わず声に出してしまったかどうかはご想像にお任せするとしまして…

たしかに、あっていいですよね。いや、あるべきですと言うべきなのか。

日本での学習者向けのアゼルバイジャン語教科書。実際今回こちらからご献本したとある先生からは、さっそく「文法説明の語学書でも音声資料は絶対欲しいから今後それができ次第お知らせを」、という趣旨のご要望というかご注文もいただいたところでした。

先の研修では、2冊語学書を作成していて、2冊目が「聴解・会話」のトレーニング本ということで、こちらは音声もアゼルバイジャン語話者2名の方にスタジオで録音もしていただいているので、いずれそちらも公開されるとは思うのですが、あれは私自身いろいろと改善の余地が多いものになってしまったなという反省もあります。

できれば『ニューエクスプレス』…とまではいかなくても、音声がついていて、会話文スキットごとに簡単なグラマーの紹介も入って、1冊やれば必要最低限のアゼルバイジャン語会話ができるようになる…ようなものがいいのか。あるいは辞書的なもののほうがいいのか。そういえば、アゼルバイジャン語-日本語(あるいはその逆でも)の辞書がないですよねえ。コンパクトなものでもいいから、あったらきっといいですよねえ。

すぐに取りかかれるかはわかりませんが、カマラ先生からせっかくのご提案があるのであれば、何か企画してみたいところです。どんなコンテンツにするか、出版はどこにお願いするのかなどは考えなければなりませんが。まずは動き出してからのほうがいいでしょうね。きっとね。しらんけど。

というわけで、連休最後にうれしくも背筋がびしっと伸びるご連絡をバクーからいただいた、というお話でした。テュル活に終わりはないっす…

記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。Çox təşəkkür edirəm! よろしければ、ぜひサポートお願いいたします!いただいたぶんは、記事更新、また取材・調査のための活動資金に充てさせていただきます。