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今この時期にアンカラにいたかった件

こちらは今から7年ほど前のツイートになりますが…

トルコに滞在していたころの自分にとっての最大のメリットとは、まさに現地で出版されている書籍や資料が入手しやすかったということでした。出版社の多くがアンカラかイスタンブルのどちらかにありましたから、アンカラで出版された本はあの手この手を使って入手したものでしたし、イスタンブルにも国内からの注文ということで何かと便宜を図ってもらったものです。

で、年に1度のペースで、アンカラでは大規模なブックフェアが開催されていました。正式にはAnkara Kitap Fuarıという名称なので、和訳ももうちょっと適切なネーミングがあるだろうとは思うのですが。このフェアが開催されている情報をつかんだら、週末は最寄り駅から徒歩で会場まで行って、テュルク諸語関係の書籍を紙袋2つ3つ抱えたりしながら、上機嫌で当時の自宅に持って帰ったものでした。

見てください当時のツイート。いかに自分がご機嫌だったか容易に想像がつくでしょう…?


さて改めて、この時期にアンカラで開催されているというブックフェア。主催元のウェブページを拝見すると、今年はどうやら日本がゲストカントリーということなのだそうで、かつて所属していた学科の関係者もかかわっているようです。

それに加えて今回はエスキシェヒルというアナトリア中部にある都市からも、県の教育委員会(に相当すると思われる部局)が出版物を販売しにいらしているとのこと。

今私がアンカラにいたなら、ブックフェアに必ずや立ち寄ってここの担当者のうちのおひとり、Ali Lidar氏に会いに行ったに違いありません。というのはこの担当者の方、例のあの博物館の責任者でいらっしゃるのです。

ちょうど先日、Instagramを通じて博物館のアカウント宛てに「今年の秋にトルコを訪問する予定があるのだが、そちらの博物館にお話を伺いに行ってもよいでしょうか」という趣旨の問い合わせをしたところだったのです。通常は毎週金曜日に開館しているということだったので、秋以降もその予定かどうかをお尋ねした次第だったのです。

ほどなく氏からお返事を賜りまして、いつでも君のために開館する用意があるから、渡航が近づいたら連絡をしてくださいという趣旨の大変ご親切な内容だったのでありました。

そんなお返事を賜って、丁重にお返事をした矢先のブックフェア開催の話を知ったものですからね…ということで本記事のタイトルは、その自分の偽らざる感情を表したものというわけです。

まだ飛行機の切符すら購入していないのですが、今年の秋にトルコを訪問する予定を立てています。アンカラ大学とパムッカレ大学がメインの用務先なのですが、トルコ語版『星の王子さま』は研究にも利用している文献なので…なんとか日程を調整してエスキシェヒルにも立ち寄れるようにしたいところです。アンカラからも日帰りで行ける場所ですしね…。

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