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571(+α)分のXを求める意味

いつも参考にしているこちらのデータベースによりますと、今のところ全世界で『星の王子さま』(LPP)が翻訳されている言語は571だそうで、この数字はもちろん今後も増えていくことになるでしょう。先日も、テュルク諸語のうちノガイ語版が出るらしいということではしゃいでいる、という趣旨の記事を書いたところでした。

今日はその前日あたりに魔が差して(←)イランの書店から注文していたイラン国内のクルド語版LPPが発送されたというメールを受け取ったところです。デンマークからも1冊発注したところでして、このほかにも1件やらかしてしまいました(つい出来心でフィン・ウゴル諸語のものを何冊か買ってみたくなってしまった)ので今月だけで10冊は注文した計算になります。なにやってんだオレ。

不要不急の書籍を購入するという行為、我ながらいかがなものかと思うのですが、おそらく今年中に自分の所持するLPPの冊数、200冊行くか行かないかくらいにはなりそうな気がします。近視眼的には、自分の仕事に直接役に立つものはテュルク諸語のものだけになるでしょうし、そんなに集めてどうするの、と聞かれると何一つまともに答えられそうな気はしません。実際、コレクターは世界中に多数いるらしいですし、日本でも自分以上に精力的に集めていらっしゃる先達も何名か存じていますし。

これと関係する話なのですが、昨日でしたか、こういうツイート(ポスト)を見かけまして…

ぜひそのご論考を拝読したいところですが、自分のケースを考えますに、それなりに懐を傷めつつ本棚に並ぶさまざまな言語で書かれた書籍というのは自分で眺めているとやはりよきものなのですよね。で、自分がこれほどよい気分に浸れる景色なのだから、どうだろう語学に関心がある方もちょっとこの本棚には反応してくれるんじゃないかという期待をもって写真に撮って投稿しようと思うのではないかな、

と。これをもってして自己顕示欲というのなら、たしかにそれはそうなのかもしれませんけどもね。自己顕示欲バンザイでしょう。何も恥じるところはない…たぶん…

最近、自分がこの世を去った時のことをよく想像します。

おそらく、持っている本のかなりの部分を譲渡できずにあの世に行くのではないかと思っているのですが、その後誰かが自分の家に立ち入って本棚を見たときに、この人いったい生前何してたんだろうね、と怪しまれる可能性は大いにあるなと。

その時までに、テュルク諸語の本の並んでいる中にあるLPPのコレクションはいったいどういう姿になっているでしょうか。または、いよいよとなった際に、コレクションを引き継いでくれる人が現れてくれるかどうか。

まあこういったことは考えるだけ時間の無駄ということはあるでしょうが、今しばらくはただただ盲目的に、それこそ蒐集欲の赴くままに多言語に囲まれる生活を満喫しようとしている、ただそれだけのことなのかもなと自己完結しつつ、確定申告の還付金が戻ってくる日を待つオフィスぴの吉の従業員こと不肖私であります。

グヘヘ…ノガイ語早く自宅に届かんかなあ…

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