利己的な料理人から利他的な農民へ
高校を卒業してからこれまで15年以上、料理の世界に身を置いてきた。
厳しい修行を乗り越えた先輩たちに料理のイロハを叩き込まれ、それでも歯を食いしばって耐えた経験が今の自分を作っていることは間違いない。
しかしその後、農業の世界に足を踏み入れてみて思うことは、自分はなんて利己的だったのだろうということだ。
美味しい料理をお客さんに届けることが正義。鮮度の良し悪し、価格、生産現場の実情など、料理においてとても根本的な食材について本当に無関心だったと反省している。
もちろんいい食