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「孤蝶の城/桜木紫乃」を読んで感じたこと

2023年のおかき的ベスト本の2位はこちらです。

「孤蝶の城」
表紙の絵もいいなぁ

カーニバル真子の生い立ちが描かれた「緋の河」にはものすごく心を揺さぶられました。この作品はその続編で完結編。
桜木紫乃さんの作品で一番好きだった「ラブレス」を超えました。
痛かった。泣けました。感動です。

カーニバル真子がモロッコで性転換手術をするところから始まり、痛い痛い痛い痛い、、、。
今までに性転換手術を描いたエッセイを読んだり映画を観たりしてるもので手術内容が目に浮かぶものだから、尚更痛い痛い痛い。
そんな思いをしたのに、精神病扱いとか興味本位な扱いとか現在ならソッコー訴えられるような扱いなのです。
最近政治家もゴニョゴニョ、、、ね。それでもめげずに美しく戦う真子は強い!

どんな話題でも注目を浴びることが大切という考えから、本格派女優になる決心をした時の真子にはブラボーでした。
一生懸命に生きてるからこそ、良い友人に恵まれたんだろな。姉と母の素晴らしさもまたまた泣けました。

カルーセル麻紀さんがモデルなので何度もググってしまって、ほぉ、事実に近いのかーって感心してました。
お姉さんと一緒にお城のようなお家に住んでいらっしゃるのですね。
そして、80歳のカルーセル麻紀さんの美しいことったら♡

水平線を読み返さなくっちゃ。


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