「10代20代のエンジニアが日本で1番集まる場を創りたい。」TechBowl代表取締役 小澤政生さん

2018年10月から株式会社TechBowlをスタートさせた小澤政生さん。起業して間もないお忙しい中、快くインタビューを受けてくださいました。大きなビジョンに向かって突き進む原動力の秘密に迫りました。

プロフィール
・小澤 政生(おざわ まさお)
・出身地:大阪府
活動地域:東京都
経歴:京都大学経済学部卒。
2010年株式会社サイバーエージェント入社。営業経験を経て2012年より人事本部に異動。西日本の技術職採用を立ち上げた後、新卒採用責任者として会社説明会の廃止、新卒エンジニアの一律給与撤廃などに取り組み、約15,000人の候補者と面談と経験。
2018年10月19日株式会社TechBowl設立。イキイキ働くエンジニアを世の中に増やす仕組みを作るべく、30歳以下のプロエンジニア養成所「TechTrain」を2019年1月リリース。開始20日で登録ユーザー100名を突破。

Q.どんな夢やビジョンをお持ちですか?


小澤政生さん(以下:小澤)TechBowlでは「ライフワークとの出会いを創る」というビジョンを掲げています。様々なバックグラウンド、技術を持ったエンジニアが集い、混ざり、気づき、挑戦することで、1人1人が鮮やかに働く場を創ります。

前職で約7年間採用担当を経験しました。その中で自分の会社にマッチする候補者もいれば、ひょっとすると自分の会社より他の会社の方がマッチするんじゃないかと思う方もいました。

1人1人のエンジニアにとってベストな働き方や職種、挑戦を個別でじっくり話しながら提供していける場を創りたい、そう思ったのが起業のきっかけです。

現状ITエンジニアの有効求人倍率は約8倍。一人のエンジニアに対して8社がラブコールを送るような状態です。ITエンジニアを求める企業が増える一方で、ITエンジニアはそもそもパイが小さく、今後さらに需給のバランスがおかしくなってくると思います。その中でエンジニアとして働く人口を増やしていく必要があります。

且つ、働くエンジニアが「大変だけど楽しい!」と思いながらイキイキ働ける場を増やさないといけない。

この2つを同時にかなえる仕組みを創らないと、不毛な人材の奪い合いがさらに過熱し、根本的な解決がしないな、と感じています。

Q.5年後10年後の具体的なビジョンはありますか?


小澤:「日本で一番10代20代のエンジニアが集まっている技術集団がTechBowl」と言われるようにしたいですね。

TechBowlという社名に込めた意味は「Tech(技術の)」「Bowl(サラダボウル)」です。サラダボウルの中でいろんな野菜が色鮮やかに存在感を放ちながら、混ざることで美味しいサラダになるように、エンジニアも1人1人が”鮮”エンジニア(色鮮やかなエンジニア)になる場を創る、またエンジニア同士が交流することで面白いサービスや今までにない事業が生まれる、そんな世界を創りたいと思います。

将来的には「エンジニア版Startup Weekend」を創りたいです。作りたいモノはあるけど形にするのが難しい人と、TechTrainのユーザーやメンターをマッチングして面白いものがどんどん生まれるような場です。企業や大学も巻き込んでやっていけると楽しそうですよね。

記者:それが実現できたら日本が変わりそうですね!

小澤:今までのような重厚長大、ハードだけじゃない形で、もっといろんなモノづくりが楽しめるような、ワクワクするものが生まれるような場を創りたいですね。

~エンジニアってなんだろう?から始まった~

Q.小澤さん自身もエンジニアをされていたのですか?


小澤:私は違いますね。Javaを1週間だけ書いてみたのですが、コンパイルが通らなすぎて辞めてしまいました(笑)

前職はCA(サイバーエージェント)で営業を経験した後、関西のエンジニア採用の立ち上げの話を上司からいただきました。エンジニア??プログラミング??みたいなところから始まったのが、ちょうど8年前くらいですね。

記者:何もわからないところからのスタートだったのですね。

小澤:そうですね。本当に何もわからなくて(笑)
最初の仕事は、会社のことをエンジニア学生に知ってもらうこと。そもそも当時、関西のエンジニアにはほぼ知られていなかったんですよ。「エンジニアいるの?」みたいな。

そこで京都のエンジニア学生50人くらいに、「どういうシチュエーションだったらみんなで集まってインターンシップみたいなことやりたい?」と片っ端からヒアリングしてみました。すると、「鴨川が見える京町屋で、風鈴が鳴っているところで、正座をしながら、プログラミングがしたい」っていう声が圧倒的に多かったんですよ。

そこで、会社とは全く関係ないんですけど(笑)、京都の町屋を借りてそこに風鈴を飾って、座布団の上でプログラミングをする「技術版寺子屋のような場」を創りました。東京本社からトップクラスのエンジニアを講師として呼び、その場でライブコーディングをしたり、業務で実際にやっている会議形式で、あるアプリの改善案をひたすら出してもらったりして、モノができていく瞬間を学生に体験してもらいました。

するとだんだんと口コミで「あの会社やばいぞ」ってなってきて、参加者が友達を誘ってまた来てくれ、またその友達が誘って来てくれる、みたいな感じになり、計6回の寺子屋で延べ150人くらいが参加してくれました。それが初めての仕事でしたね。

記者:すごい行動力ですね!

小澤:本当に何もわからなかったので全部やっちゃえと思って(笑)

当時支えてもらった上司からもらった一番印象に残っている言葉が、「滑ってもいいから全部やって」でした。(あ、やっていいんだ!)それが一番の安心材料でした

とにかく全部やってみるっていうおかげで、あの時にけっこうやらせてもらえたし、今の起業にも全部生きているなって思います。

Q.今まで大変だったりつらかったりしたのはどんな時ですか?


小澤:自分の考えに対して壁打ち相手がいないというのが一番つらいですね。いろいろと一緒に揉みながら生まれたものが本当にいいものだと思うし、企業にいた時はそれが当たり前の環境でした。でも、それができない。

第三者のアイディアがないというのは大変でした。今は社員が入社してくれたので、壁打ちにとことん付き合ってもらっています。

記者:そういう時はどのように乗り越えてこられたのですか?

小澤:幸いにも前職で社外の人脈ができたので、様々な企業の採用のトップの方やCTOクラスの技術者、全然業界の違う方(例えばメーカーやSIerなど)、投資家、大学の友人等、様々な方にアドバイスをいただいています。

ついつい自分の考えに共感して欲しくなりますが、一番厳しくしてくれる人や、一番理解してくれない(知らない)人に敢えてアドバイスをもらっています。「よくわからない」とか言われるんですよ。その人達でもわかるサービスにしないとマーケットでは勝てないです。これは起業して得た大きな学びの1つですね。ちょうど昨年末に、起業して学んだ18個のことをまとめてみました。(下記詳細参照)

~リアリティを伝える~

Q.ビジョンを実現していくために、今実践されていることを教えてください。

小澤:TechBowlでは、30歳以下を対象としたプロエンジニア養成所「TechTrain」というサービスを2019年1月から提供しています。他の教育サービスと大きく異なる点は「プロのエンジニアとして働くリアリティを伝える」ということです。

TechTrainは、メンターが全員IT・Web系の企業で働く社会人ITエンジニアです。現在30社60名を超えるメンターが、オンラインで直接開発のアドバイスやコードレビュー、実務でよくあるトラブルやその対策方法について教えてくれます。今後は様々な技術課題やコンテンツを通じて「プロのエンジニアとして働く疑似体験」ができる場にしていきます。
地方でも、いつでもリアルな教材を使って、リアルに働いているエンジニアから、リアルなものを学べるような場を創っていきたいと思っています。

記者:“リアル”というのが、TechTrainにとって大事なキーワードだと感じます。

小澤:そうですね。最近はプログラミングを学ぶ機会も増え気軽に始めることもできるようになってきました。一方で、そこからプロのエンジニアとして仕事ができる人が増えていないのも事実です。教材から基礎を学ぶだけではなく、実践経験を積む場や、現役のプロからきちんとフィードバックをもらえる場が今後さらに必要になってくると思います。

私が今危惧しているのは、「就活のためにプログランミングする」方が増えていることです。「本当にそれやりたいの?」って聞いたときに答えられない方が多いです。

TechBowlでは、早い段階からモノづくりの楽しさを伝え、プロのエンジニアが直接フィードバックを行うことで、ユーザーに「自分の力が世の中ではまだまだ通用しない」と気づきを与える場を創っていきます。

焦りや気づきを感じるタイミングが早くなると、自発的に学ぶ期間が長くなります。やる気があって本当にモノづくりを続けていきたい次世代のエンジニアの卵を、現役ITエンジニアが直接教え、ライザップのように鍛え上げていきたいと思います。業界が次の業界を育てていく、そんな場をTechBowlで創ります。

記者:本日は貴重なお話をありがとうございました。小澤さんが人との出会いを大切にする姿勢が、たくさんのチャンスにつながっているのだと感じます。これからも頑張ってください。

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小澤政生さん、株式会社TechBowlについての詳細はこちらから↓

■note
https://note.mu/ozamasa0928/n/n452d93ef5c53
■採用担当が起業して得た18の学び♯ベンチャー採用AdventCalender2018
https://note.mu/ozamasa0928/n/na62d040617dd

■HP
https://techbowl.co.jp/
■TechTrain
https://techbowl.co.jp/techtrain/

【編集後記】
インタビューを担当した坂村と菅です。
小澤さんと実際にお会いして、キレのある言葉や堂々とした佇まいの中にも、気さくさや繊細な心遣いをもってらっしゃる方だと感じました。
丁度インタビューさせていただいた頃に、初の社員さんが入社したり、HPが完成したりして、新鮮な雰囲気の中でお話が伺えたことが印象的でした。
次世代エンジニアがイキイキ働く場を創ることは、日本全体が元気になること、わくわくする未来を実現していくことにも繋がりますね!TechBowlのさらなる進化を心より応援しています!

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あさみ

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