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世界で出会った小さなデザイン

世界を旅していく中で気になったデザインを改めてまとめてみました。
あっと驚くようなものや先進的なものではなく、日常の延長に存在するちょっとした小さなデザインによる気づきです。

(内容/用途/場所)
■小さな個の集積
・本棚(インテリア・装飾)/宿/シムケント・カザフスタン

本の収納方法にひと手間加えるだけで立派なインテリアに。
本のサイズをある程度まとめることと、一定数の本を集める必要がある。
個を徹底的に集めることによって成り立つアイディア。

■最小限の操作
・段差のサイン/美術館/ケルン・ドイツ

美術館内の展示室前の段差を示す方法として、照明を当て光のズレにより可視化した事例。
設備として元々ある照明を使うことで、最小限の操作で十分な効果を発揮していた。

■代用・転用
・食卓/宿/バーゼル・スイス

朝食用に使われていた食卓は、ビリヤード台を転用したもの。
① ホテルにあるもの→ビリヤード台(主な利用時間帯は夜)
② 朝食時の食卓→朝に一時的に必要なもの(朝食時のみに利用)
の2つを組み合わせ場所とモノをうまく活用した事例。

■可変性・柔軟性
・カフェのクッション/空港/ケルン・ドイツ

テーブルの移動に合わせ、座席と背もたれのクッションが可動式になっている。
テーブルは移動できるのに、壁側のイスの位置は移動できないことに対しての提案。
クッションは裏でマジックテープにて留めるシンプルなもの。

■隙間の活用
・トイレブース内の宣伝/ヴィネツィアビエンナーレ(建築展)/ヴィネツィア・イタリア

国際的な建築展のトイレブース内で見かけたもの。
扉の丁番部分にインスタグラムの宣伝を。
シール一枚でどこでもなんでも活用できるという事例。
もし広報に困ったら目についた所から使ってみたらいいかも…?

■感覚的な認識
・トイレの流すボタン/ショッピングモール/コトル・モンテネグロ

大きな三角形の中に小さな三角形と台形があり、それぞれトイレを流す際の「小」と「大」となっている。
ボタンの大きさと機能をリンクさせることで感覚的に認識しやすいデザイン。

■逆転
・赤いマンホール/宿/ヴェネツィア・イタリア

エクステリアにどうしても出てしまうマンホールを、色を塗ることで積極的にデザインに取り入れた事例。
マンホールの蓋自体も外側に縁が出るものではないため、よりスタイリッシュに見える。
通常だとマイナスになってしまう要素を逆手に捉え、活かす。

旅をしていく中で気付いたことをツイッター(@uiky0315)でひとまず載せていたものを、改めて編集した内容になります。
デザインに限らず、誰かの、日々の、ちょっとした変化のきっかけになれば幸いです。

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