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22/23英プレミアリーグ第15節TOTLIV/第16節TOTLEE

試合内容

vs Liverpool FC
結果:1-2 敗北
xG :1.82 - 1.47

vs Leeds United FC
結果:4-3 勝利
xG :2.58 - 1.72

レーティング(WhoScored.comより)

引用:WhoScored.com
https://www.whoscored.com/Teams/30/Show/England-Tottenham

雑感

(ミッドウィークのリーグカップ3回戦Forest戦は未視聴につき割愛。結果は0-2敗北)
ワールドカップ中断前最後のリーグ2試合は1勝1敗、5得点5失点と大味な内容になってしまった。まず攻撃に関しては、Kulusevskiの復帰で段違いのクオリティが発揮できるようになった。得意の右からのポケット侵入がで再三チャンスを作り、5得点中4点に絡む大活躍。彼が復帰した後半戦からがシーズン本番といえよう。Kaneも2得点を挙げてリーグ12点に伸ばしたが、Richarlison不在の間すべての試合に先発しており、W杯後もコンディションを維持できるか注目である。

↓ Kulusevski vs Leed

このチームの問題は明らかに守備面。被xGは2試合で3.19に上り、昨シーズン後半のソリッドなチームスタイルが明らかに崩れている。その要因として、「攻撃の芽を摘む」「プレーを切る」働きをできていない点が挙げられる。3バックと2ボランチが最終ラインで密集し、侵入した相手を潰しきって速攻へ繋げる。この流れをチームのスタイルに落とし込めたために、昨シーズン後半の躍進があったと思うが、これが今シーズンはほとんど見られない。速攻による得意の得点パターンが減ったどころか、陣形が崩れたまま攻め切られてしまう形が何度も見られている。
この守備の課題、こちらも解決のカギはKulusevskiにあると思われる。彼はサイドでボールをキープしタメを作ることができ、ドリブルだけでなくパスでも味方を動かせる、10番のプレーができるウインガーである。彼不在の間、攻撃陣が明らかに機能不全に陥り、その分負担が増えたのがボランチの2人だった。劇的ゴールでここまで何度もヒーローになってきたHojbjerg、Bentancurだが、彼らの攻撃参加は諸刃の剣。特にRomeroを除いて対人守備に不安のある最終ラインを放置してしまうと、大問題になること必至なのである。Kulusevskiの復帰で攻撃のかじ取り役が増えれば、中盤から後ろの5枚が陣形を保つことができ、「前向きな守備」がしやすくなって安定感が増すと期待できる。

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