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京都で営業して感じたこと

地域ごとに培われた文化、風土は必ずありますね。
私は京都に住んでいます。
説明不要ですが、閉鎖的とか保守的とか、何かと言われています。
世間で広がる噂と体感した実情は一致しないことも事実です。
そこで、個人的に感じたことを少しお伝えします。

自己紹介

大学まで愛媛で過ごし、卒業と同時に大阪で社会人をスタートしました。
27歳で結婚、同時に京都でマンションを購入、以後ずっと京都に住んでます。京都在住は20年以上になります。
仕事は、転職を5回していますが、一貫して法人向け営業(特に製造業向け)に携わってきました。分野は技術者派遣、メーカー(画像機器)、開発受託(起業)、ITと技術に関わる分野ばかりです。
いずれも製造業を主な顧客としています(大企業~中小)。
エリアは、大阪・京都・滋賀・神戸・愛知で、テレアポを一歩目とした新規顧客開拓から既存客拡大に取り組んでいます。

元々は大手企業ばかりを営業していたのですが、IT業界に携わったことで中小企業の新規開拓活動に取り組みました。
※中小企業への営業活動はここ数年です。
営業の世界では「厄介」で有名な2大都市の愛知・京都を経験、大阪・神戸という大都市と製造業は一通りコンタクトしてきました。
東京での営業経験がないことは、残念です。。。
(出張では何度も行ってますが、それは営業ではないです)
そのため、関西、愛知エリアを比較した見解でお伝えします。

京都特有の「一見さんお断り」

よく言われる「一見さんお断り」。
お茶屋さんとか夜のお店、老舗でよく使われる印象ですが、一般企業でも意識して外部企業とつきあっている人は多い印象です。
これは、京都に本社を置いているから「そうしなければ」という外圧と感じてます。
新規売込みを「受け入れない」という姿勢ではなく、良ければ受け入れてくれます。ただ、分かっていても敢えて時間をかけるという印象です。
そのため、大阪や神戸と比べると契約に至るまでのプロセスが長いです。
素直に必要性と企業メリットで判断すればスムーズに進むはずですが、京都プライドを盛り込んで時間を敢えてかけています。
受入れているのですが、受け入れてない「ふり」をしているのです。
大阪や神戸ではそんなことは全くなくて、これが京都の特徴です。

実情は、外の企業でも受け入れます。時間をかけるのです。
なので、黙って我慢です。受容です。

もちろん、昔からの付き合いを大事にする文化は強いです。新規で契約してくれたとしても既存の取引先との関係は継続していることが多く、簡単に切ったりはしないと感じてます。そこは、京都に限らず関西・愛知においても変わらないと思います。

南北の地域差は大きい

・上賀茂神社、下鴨神社、金閣寺、銀閣寺、平安神宮など文化遺産が多く
 御所近辺の北部。
・近代的でビジネス街の烏丸~京都駅
・酒蔵並び、大阪に近く独自文化を作る伏見のある南部。
それぞれで異なる文化、特徴が形成されています。

北部:地場産業中心で製造業も少ないので、営業する機会は少ないですが、
   たまにコンタクトしても全く相手にされません。
烏丸・京都駅:ビジネス街であり、繁華街です。
       最も人の集まる場所です。
南部:中小企業向け工業団地あり、ニデック・任天堂・京セラといった
   超一流企業の本社も置いています。
   そのため、複数の製造業が集まっています。
   その中には、「月桂冠」「黄桜」もあります。

歴史としがらみ強く、地場産業多く、取引のハードル高く、大きな取引に繋がりにくい、北部。ここはターゲットから外してました。
新しいものを受け入れる烏丸~京都駅、ものづくり企業の集まる南部の企業をターゲットにして活動するべきと思います。
私は、南部の企業ばかり営業行ってました。
複数社と取引させて頂き、今でも週2日程度は南部の顧客訪問をしています。


伏見

まとめ

京都っぽさが最も強く根付く北部。実は衰退産業も多く、市場規模小さく、しがらみも強いため、営業は避けた方が良いと思っています。
※もちろん扱う商材によります。
京都駅・烏丸近辺、南部は一般的な京都のイメージとは異なり、受け入れてくれます。ただ、契約に至るプロセスは長くなることは頭にいれておきましょう。
「京都企業」というプライドは多くが持っています。
このプライドは受容してください。
注意するのはそこだけです。
良い提案さえすれば(普通の営業)、取引に繋がります。
大手ばかりでなく、中小企業でも市場シェア高い、技術力高い優良企業たくさんあります。
※京都のすばらしい中小企業も別途紹介したいと思っています。

京都企業との良い関係構築、京都の発展と自社の発展に繋がると嬉しいです。


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