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【映画感想】映画は空間作品である/BLUE GIANT

今日は月の始まり1日である。それは映画ファンにとっては心踊る日に間違いない。毎月1日は映画の日。全国の映画館は押し並べて一般料金¥1200となる。今ではメンバーサービスデーなど様々な割引を展開しているので、なにも1日にこだわる必要はないのだが、私にとって1日と言えば映画の日。それは幼少期から母親がこの特別な日がくるたびに「映画見に行く?」と誘ってくれたからかもしれない。

今日は巷で話題のBLUEGIANTを見てきた。原作は全くの未読だが、口コミの評価の高さはけして原作ファンだけのものではないと思える。さらにJAZZがテーマのこの作品を映画館で見ない理由はない。私の持論だが、映画は映像作品ではなく映画館をもって完成される空間作品なのだ。

評価★★★★☆(おすすめ。ぜひ見て欲しい)
全10巻あるファーストシーズンを2時間にまとめ上げたストーリー。急足だと感じることなくテンポ良くストーリーは進んでいく。
主人公には珍しくない天才肌の宮本大は底抜けに明るい性格でブレることなく、ただただJAZZが好きな少年だった。珍しいなと思った。最近は天災的主人公に乗り越えられる程度の挫折でスパイスを効かせるが、大は音楽が好き!JAZZが好き!それだけで全てを感動に巻き込んでいく。可能性に縋れば手が届きそうな天才には嫉妬をする。しかし圧倒的な天才を見せられるとむしろ爽快だ。ニーチェをそんなことを言っていたな。

たまたま時間の問題で爆音上映で鑑賞したのだが、大正解だった。息づかいが耳元に届いた刹那、スポットライトが当たるステージに観客の視線が集まる。暗闇から光を静かに眺めるその光景はまるでライブハウスだった。

やっぱり映画は映画館で見るに限りますね✌️

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