君子を問う③
子貢、司馬牛に続いて、孔子に君子について質問したのは、子路である(『論語』憲問篇)。
子路が君子について尋ねた。先生は言われた。「自分の身を修めて慎み深くすることだ。」
子路「そんなことだけですか?」
孔子「自分の身を修めて他の人を安心させることだ。」
子路「そんなことだけですか?」
孔子「自分の身を修めてすべての人を安心させることだ。このことは、堯と舜でさえ、やはり悩んだことだ。」
堯(ぎょう)と舜(しゅん)は、太古の伝説の聖天子。
画像にも見えるように、堯舜伝説が、孔子の時代にすでにあったかどうかは疑問視する研究者が多い。
これで、孔子に君子について質問する章はラストだが、他には質問する弟子はいなかったのだろうか?それとも、質問する弟子はいたが、問答を記録する者がいなかったとか?どっちだろう?
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