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「国連デー」から

 昨日は1945年に国際連合が発足したことにちなんで、「国連デー」だった。
 先の大戦が起こったことに対する反省の意味をこめてだと思うが、世界中では、未だ戦争が後を絶たない。

 戦争関連だが、「日本漢詩への招待」に、乃木希典の漢詩が載っている。

バックの写真は「時空旅人 皇帝」から

 「我が国の百万もの軍隊は、強国ロシアの兵と戦うため出征した。野山での戦いや要塞攻略のため、戦死者の屍は山を成した。私は恥ずかしく思う。いったい何の面目があって、死んだ戦士たちの父兄に会うことができよう。勝利を祝う歌を歌っているからといって、今日、何人が無事帰ってくることができたというのか。」

 上の詩の転、結句は、『史記』項羽本紀で、項羽が垓下の戦いに敗れて烏江まで逃れてきたとき、そこの長と話したことからきている。

 もう一つ、戦争関連から。

『論語』子路篇から

 先生は言われた。「善人が民衆を七年間教化すれば、軍事に従事させることができる。」

 善人は君子より一級下のランクです。善人でさえ七年間も民に訓練を施せば、その民を戦場に連れて行く事ができます。
 では、君子が教えたなら四年ですむのでしょうか?それとも君子は、軍事訓練など教えないものでしょうか?ここを「君子」としないで、「善人」とした理由は、各自で考えなさいということにちがいありません。

 訳は、『完訳 論語』(井波律子)で、解釈は、『論語抄』(陳舜臣)より。

 国連デーから、だいぶそれたが、まあ、戦争に関する話だから…😅。

            🐻

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