Duel "Math"ters 産廃コンボ ~枚数の限界突破編~

ごあいさつ

 どうも。恐らく世界一カード効果を発動しているプレイヤーのαrufαです。今回は、デュエルマスターズで使えるカードの枚数を真の意味で「限界突破」する方法をご紹介します。あ、ご注意ですがネタ記事です。内容も裁定のギリギリを突いていくスタイルなのでシンプルに危険な挙動が混ざっています。実際には真似をしないようにお願いします。
というかこの記事見てタカラトミーでもウィザーズでもルールちゃんと直してほしいなって…

前提としての取り扱い

今回、非常に多種類の「選択肢のないループ」(リンク先はDMwikiの当該ページ)が発生しまくります。ただし、この選択肢のないループには実は種類があって、「本当に終わらないタイプのループ(有名な例だと《斬隠オロチ》から《斬隠オロチ》しか出せなくなった状況など)」と「可算無限回のループを認めると止まることができるループ」が存在します。本記事では後者のループのみを取り扱い、ジャッジにはつよっつよな神託機械を連れてきて(実際はそんなにすごいもの持ってくる必要は無い、ゲームに対し十分な停止性を示せる能力があるものの意)「可算無限回のループを認めると止まることができるループ」は「可算無限回ループを回したことにして、その状態からゲームを続行する」という状況を許すことにします。ざっくり本件は「ゲンムエンペラー1枚のせいでそういうヤベぇもんが湧いてきちゃった」というのを面白おかしく書いた記事だと思ってください。
 また、∞の取り扱いについても、状況としての可算無限を正しく取り扱うために「現行裁定から外れた部分に対しては可算無限(数学世界の∞をちゃんと扱えるようにルール付けしたもの)と同じルールを採用する」ように扱います。
 ここまで、何言ってるのかわからん!という人は、「止められない無限ループがたくさん出てくるけど、可能な限りゲームリセットにならないようにジャッジが気を使ってくれる」と思ってくれればひとまずはOKです。

シンプルにヤバい「∞」とかいうやつ

 今回のコンボでは、《∞龍 ゲンムエンペラー》がとにかく暴れまわります。何がヤバいかと言うとこいつの持つ「パワー∞」とかいうウルトラ問題児。何がヤバいって何もかもがヤバい。ただこいつの危険性を理解するために、まずデュエマでのルール上の∞と、ルールブックでカバーできてない部分を埋めるための数学における∞(今回はωを使う)のルールをここに書いておきます。
デュエマで決定している裁定
・デュエマにおける∞は数値として扱う(コストやパワーを参照するときに対象に取れないと困るための措置)
・∞に整数を足したり引いたりしても∞であることは動かない(が、今回は後述するルールで特例が発生した場合はそちらを優先する)。
・∞-∞が成立した場合は-∞が勝ち、(効果による参照上では)0になる

デュエマで現時点で決まっておらず、数学を参照しながらの裁定
・∞×n(nは自然数) , ∞+∞ , ∞×∞は全て∞ 。
・∞×0 が発生したらゲームリセット(ただし零龍などの数値変更効果は掛け算ではなく値の上書きのため適用可能)。
・∞×m(mは負の整数)は-∞ 結果上の参照値としては0として扱う(これは参照時に0を下回る値は全て0と扱う裁定に伴う。)。
・停止できない可算無限回が認められた時、累積できるものは∞として取り扱える(停止できるループは自然数を宣言しなければいけないので有限回で押さえられる)。
・上記の状況から外れて本当に困ったら数学上の可算無限と同じ扱いを取る。それでもダメそうならゲームリセット。

コンボの実装(①雑に使える∞回の用意)

今回のコンボは対戦相手と協力します。色々あって相手側に∞がある方が便利な状況が多いためです。
準備
①相手はバトルゾーンに《∞龍 ゲンムエンペラー》を進化元とした《超神龍バリアント・バデス》(タップ状態)、《ペトリアル・フレーム》をクロスした《爆革命グレンモルト》(アンタップ状態)を出す。
②相手のシールドは2枚以下にする
③自分の場に《無量大龍 ヌンラーン》(タップ状態)、《悠久のフォーエバープリンセス》(アンタップ状態)、《暴竜爵の爪》を出す。ほかには何も無い状況にすること。
④自分の山札を《悠久》だけにする。墓地は0枚にする。

ループ手順
①《悠久》はSAを持っており、クリーチャーには攻撃できるため、《爆革命グレンモルト》の能力を受けて《超神龍バリアント・バデス》へ攻撃を宣言する。
②《暴竜爵の爪》の効果で山札の一番上を見る(強制効果)。山札は《悠久》のみのためバトルゾーンに出る(強制)。
③攻撃宣言を行ったため《ヌンラーン》の効果が発動(強制効果)。《グレンモルト》は《ペトリアル》の効果のため選べず、効果は必ず《バリアント・バデス》を選ばないといけない。
④バトルにより《悠久》は破壊。置換効果を持っているため山札にシャッフルで入る。
⑤ ②によって新しい《悠久》が出たため、①に戻る。

 ひっどい仕込みではありますが、これでルールをすり抜けて、可算無限回の攻撃が成立しました。パワー∞になった《バリアント・バデス》を破壊することで停止するため、「可算無限を認めることでゲームリセットが回避できるなら可能な限り回避する」ジャッジを連れてきた今回は、《悠久》の攻撃回数が可算無限回になったタイミングで《バリアント・バデス》のパワーを∞-∞にすることができます。
 このコンボを中核として、いろんな悪事を働いていきましょう。因みに真面目な大会でやることは推奨しません。ジャッジの負担をいたずらに増やしてはいけない(最悪ゲームリセットですし)。

コンボの実装(②無限のパック開け)

 もう初手からやらかしてますね。本格的にゲーム中のカードを無限にしてやろうという魂胆です。毎回毎回カードを使うのに悠久を投げ続けるのも割と億劫でして、さっさとカード自体を無限の枚数にしてしまえば、その後のコンボがやりやすいという側面もあります。先ほどのコンボをベースとして、以下のカードを追加します。
準備
①自分のバトルゾーンに《龍素記号Mmスペルサイケデリカ》(タップ状態)、《GARIGARI・ナッパム》(タップ状態)、《熱血龍 ザンテツビッグ・ホーン》(タップ状態)を追加
②自分のGRゾーンを《チューチョロ》×12で用意
③相手のシールドに《ローズ・キャッスル》を1枚用意
④自分の墓地に《カモン・ビクトリー》もしくは《カモン・レジェンド》を1枚用意

手順
① 前手順の①~③はそのまま
② 悠久が破壊された時、《ナッパム》の効果でGR召喚(強制効果)。《ザンテツ》の効果でコマンドドラゴンになった《チューチョロ》が出て《ローズ・キャッスル》の効果で速やかに破壊される。
③コマンドドラゴンが召喚されたことになったので《龍素記号Mmスペルサイケデリカ》の能力が誘発。山札の構成は《悠久》3枚+《カモン》1枚の4枚のため、シャッフルによる順番によらず相手は必ず《カモン》を唱えさせないといけない。
④墓地に《カモン》が落ちたため、山札は《悠久》×3のみとなり、次回手順の《暴竜爵の爪》が確定でヒットする。

 これによって無限のパックを剥くことが出来るようになりました(正確には「剥かないといけない状況になりました」)。この辺から物理的な世界を超越し始めます。最初にネタ記事って言っといてよかった。
 物理的に無理な域に到達しちゃったので、(最初からそうだったけど)ここからは思考実験みたいなもんだと思ってください。あと、この辺りで最高パワー検証の時に無限ループやゲーム中のカード数を増やすのを禁止した理由を察してくれるとありがたいです。なんでもありやねん、デュエマ。

「パック」という特性

 もう完全におふざけモードですが、それでもルールにだけは反したくないので、仮にゲーム開始前に実数と同じ数(詳しくは「連続体濃度」で検索)だけのパックを用意(あんまり意味はない、あくまでパックが用意できなくなることが無いようにするための措置)して、その中から可算無限個のパックを剥いたことにします。パックから出るカードは概ねして1弾あたり60種、大型弾だと120種あるわけですが、ここからランダムにカードが手に入るのでしょうか。
 答えは「No」です。これは「パックの製造工程」という特性が関わってきます。
 パックのカードと言うのは、何も考えずランダムに印刷してるわけではありません。仮にカードリストからランダムに印刷して運悪く出ないカードなんてものが産まれたら消費者庁にめたんこ怒られます。なので基本的には「1回印刷機を回した時に全種類のカードが刷れる」ようになってないといけません。もちろん枚数比は考えられていますが、その印刷機1回分をシャッフルしてからパック封入をすれば、ランダム性を確保しながら全種類のカードを間違いなく発行できるわけです(こういうのを「製造ロット」と呼んだりします)。これはパックを開ける側からしてみれば、1ロット分を丸々購入することが出来れば、どんなレアカードでも通常封入である限り絶対に手に入ります(なお、お財布事情は考えないこととする)。
 これが無限と合わせて何を意味するかと言うと、大雑把に「無限×自然数=無限」なので「可算無限パック」も「可算無限ロット」も変わりゃしないため、予め用意したパックの準備方法1つでランダム性を排除することが出来るということです。滅茶苦茶暴論ですが、あくまで数学上の話なのであしからず。
 まぁどうせ無限パック開けることになるので、再現性のことを考えた方が良いよねって話です。ランダムに手に入る無限のカードを考えるのはドギツイですが、全種類のカードがいつでも無限枚ずつ手に入るなら色々と考えやすい。

おわりに

 無限のカードを手に入れた後どうするか、については今回は記事も長くなりすぎたので次回に回そうかなと。改めて言いますが公式大会ではそもそも《カモン》2種が使えないですし、前段階の強制無限攻撃もかなり危険な挙動をしているので、間違っても大会などでやらないようにしましょう。ジャッジの人は大切に、殴り掛かって良いのはあくまでルールブックに対してだけです。まぁ、こういう別な意味でギリギリの攻防も楽しいじゃないか、と思ってもらえたら幸いです。

また次回、「量産されるゲームリセット編」でお会いしましょう。

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