見出し画像

二十四節気 立冬

冬の気配が山にも里にも 感じられてくるころ

立冬

暦の上では冬となりました。
立冬の日の朝、テレビから流れてくる言葉。

暦の上では…
私たちはカレンダーを使っています。
これはグレゴリオ暦という世界共通の暦です。
じゃあ、「暦の上では…」という暦って何なの?ってことですよね。

この時の暦は、(日本では)旧暦のことをさしていて、「太陽太陰暦」をさしています。

二十四節気は、そこに季節のうつろいをお知らせするための暦。太陽と地球の位置関係で日付が決まるため、「太陽暦」になります。

そう、季節の変化をつけてくれるのは太陽の存在。

冬の太陽は、地球(日本)から見た時に傾斜角が低くなり、東から陽が昇って西へと沈んでいく間、まるで駆け足しているかのような速さで通り過ぎていきます。

私は夏生まれだからか、この時期の14時~15時くらいの空を見上げては、「え?!もう夕方?!」と驚いたりしています。
時間の流れは一定のはずなのに、感覚って面白いですね。

立冬から冬至にかけて、どんどんと日照時間が短くなります。私たちも外がわに向いていた意識が、内へ内へと入っていきます。

五行で、冬は水。色は黒。感情は怖れ。五臓(臓器)は腎臓。

今みたいに夜に灯りがある時代じゃないとき。
夜っていうより、闇が訪れるかんじでしょうね。
そりゃ、怖いにきまっている。
この頃の灯りというと月あかりです。
今日(2022年11月8日)は、月食。月蝕とも書きますね。

夜の世界に輝く月が頼りの生活の中、満月近くの真ん丸に見えるはずの月が突然欠けはじめる…

「普段と違う」ということは怖れのうちのひとつだと思います。

今でこそ、どういう現象で起こっているのかが分かっているので、「天体ショー」として、月食ハンターみたいな方もおられますが、まぁ、昔もそういう方はおられたと思うけれど、「月蝕」と書くように、恐怖体験でもあるわけです。
蝕は、むしばむ、とも読みます。

どちらを採用しても構いませんが、月の満ち欠けと私たちの身体は、シンクロしている部分がありますので、じーっと見つめすぎちゃうと、オオカミになっちゃうかもしれませんよぉ!!


冬のいろいろ

五行で、冬は水。色は黒。感情は怖れ。五臓(臓器)は腎臓。

冬は動物たちも植物たちも、極力エネルギーを使わないようにして、じっとやり過ごす季節。
「補腎」という言葉を聞いたことはありますか?
腎は、生命エネルギーの根幹ともいわれているので、腎をどれだけ補ってあげてもいいよね、といわれています。

腎臓がどんな形をしているか分かりますか?
豆の形をしているんです。それが左右に二つあります。
豆はさやに入っていて、いくつかそのさやの中に納まっています。
人の身体も同じ。

そして、冬の色は黒。
黒い豆といえば…黒豆、あずき。(小豆は赤ともとれるけど…)

ゆっくり炒った黒豆茶やことこと炊いた小豆は、優しくほっこりとからだをゆるませ、温めてくれます。

冬は何の食材、あれだこれだと覚えなくても、連想ゲームで導き出せる。面白いでしょう、五行。

冬は、ゆっくりする時。
寒くなっておうち時間が増えて、あれやこれや、動き回りたくなるかもしれないけれど、走り続けるようなエネルギーの季節じゃないので、ぬくぬくゆっくりの時間も、意識的に持つようにするのがいいかなと思います。

私も冬ごもりに向けて、まず、お家の中を冬ごもり仕様にします。
(こたつ出すだけ)
皆さんの冬ごもりの仕方、教えてくださいね♪

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

ありがとうございます!