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二十四節気 寒露

朝晩の露が 冷たく感じられてくるころ
秋は確実に深まっています

金木犀の香りがどこからかしてきます。
いつもはそこにあることさえ気が付かないほど、静かな佇まいなのに、
その時がくると一気に花を開かせ、通る人たちみんなを振り向かせる。
いや、金木犀の姿が見えない遠くまで香ってきます。

秋が深まり、気温が下がると空気が乾燥してきます。
乾燥が喉をイガイガにし、冷たい空気が肺を刺激します。
そのため、咳が出たり、えへん虫がいたり…

五行で秋の色は白、乾燥にはしっとりねばねば。里芋やれんこんなどが、身体に潤いをとどめてくれます。

そして、柿。
「柿が赤くなると医者が青くなる」という言葉があるほど、健康食でもあります。
風邪の予防や美容にもいいとか!
そのまま食べても、温めて食べても、サラダのようにおかずとして食べても、干しても…幅広~く使い道があるのもありがたいですね。
ジュクジュクに熟れたものは柿酢にもなります。
柿酢は置いておくだけでできるので簡単ですよ。


寒露の終わりの方には、秋の土用に入ります。
いよいよ冬の準備の時。
秋晴れの日や寒さを感じない過ごしやすい時ですので、冬に縮こまる前に、たっくさん身体を動かしておきましょう!

『天高くして馬肥ゆる秋』
無駄な脂肪なんてない、肉体美!という馬も過ごしやすく食欲も増す秋。
今しか食べられない旬のものを「適度」に食べて、動いて消費もして、元気にすごしましょう。

秋の日は釣瓶落とし。
寒露は、二十四節気の中で最初に「寒」の文字が出てきました。
太陽があっという間に沈み、風の冷たさ、寒さを感じます。
昼間の暖かさに油断しがちですが、防寒もお忘れなく!


七十二候

鴻雁来 こうがんきたる
燕が南に帰るのと入れ違いに 雁が来たから海を超えて渡ってくるころ

菊花開 きくのはなひらく
菊の花が 咲きはじめるころ

蟋蟀在戸 きりぎりすとにあり
キリギリスやコオロギが 鈴のような音色を響かせるころ

ありがとうございます!