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感想『行乞記』(種田山頭火)4巻

流浪の俳人、種田山頭火の日記です。
今巻でもまた、定住を目指して奮闘中。

独身の風来坊には誰もが警戒の眼を離さない、死病にかゝつた場合、死亡した後始末の事まで心配してくれるのだ!

種田山頭火『行乞記』

昭和初期から変わってない不動産事情!(泣)
こんな世知辛ジャパンですが、山頭火は日本の美も見出します。

萩は好きな花である、日本的だ。ひなびてゐてみやびやかである。さみしいけれどみすぼらしくはない、何となく惹きつける物を持っている。

種田山頭火『行乞記』

家もないのに野草を摘んで生ける山頭火。
美がないと生きられない方なんでしょうね。

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