「そういえば、聞いたことある。新入社員も潰されたらしい」

なんだそれ、って思った。
そして、あぁ、やっぱり、この負の感情は、自分だけじゃないことに安心した。

貧乏くじだなと言えば、それで、終わりだし。
耐えろと言われれば、耐えるしかないし。
もう、大人になったと言われれば、そう大人ですから。と答えるしかない。

人生は絶妙に、いいこと49、やなこと51の割合でできてると、少し前、桜井和寿が歌っていた。

日本のJPOPの王様ですら、いいことは49で、やなことは51の比率で生きてる。
終わりなき旅を歩む、僕たちには到底信じられないけれど、彼がそう歌ってるのだから、そうなんだろう。

かっこいい、大人ってなんでしょうねって、仕事もプライベートも満ち足りた人のことを、かっこいい大人と言うのなら、自分は、ずいぶん、不細工な大人になったもんだ。

納得がいかないことを繰り返すことで、いつのまにか納得してしまうのは、自分を形成してきた人生が、妥協策ばかり、練っていたからかもしれないけれど、それでも、心のどこかで、それは違うよと言っている自分がいる。

コロナウイルスの蔓延を、1年前の今ごろには、予想もしていなかったし、自分が、こんな貧乏くじを掴まされることも考えもしなかった。

どうせなら、もっと早く、このくじを引きたかった。売り手市場とか、そういうときとかさ。

色々、書きたいことはあっても、毎日頭が重たくて、YouTubeを見ながら、ソファの上で呼吸をするのが精一杯で、あぁ、だいぶ死にかけてるってのは、自分でもよくわかる。

恋人と会えるのは、幸せなことなんだけれど、もう、それすら億劫なときもあって、幸いにも、彼女は眠り姫のおかげで、日々のLINEもほとんどないのが、少し気楽にも感じられるし、切なさだってある。

疲れてるから、少し休みたい。
少し、休みたいって言えるほど、の力も残っていない。

もう眠たい。