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陽気な鮎漁師達 華影彩美

回復期リハビリに 御用を済ませて
遅がけに 漁場に辿り着く

仙人さまは 朝からずっと
日傘差して 張り付いている
いつもの漁場は 他の人

空いた堰堤で 投網を打つ
10匹程…

仙人さまの居た堰堤へ
違うお爺が先に 打っていた。
顔を見るなり

“おー 鮎要るか?”
鮎を観ると 細かい稚鮎の稚鮎
投綱目が とても細かいのだ。

“鮎 居る ください”
“全部 持って行け”

稚鮎の稚鮎

門前の小僧見習いの鮎漁師

稚鮎の稚鮎は なかなか手に入らない
“唐揚げにして 喰よ”
ニコニコお爺は 嬉しそう

お爺の鮎持論を あれこれ聞いていると
仙人さまに
鮎狩人まで 湧いてくる。

皆 ワイワイ 鮎持論を語っている
皆ニコニコ陽気

そんな間に 堰堤に打ってみる。
一匹も獲れない…

お爺は 呟く 
“今 俺が 打ったんだから
鮎 おるわけないやろ”

門前の小僧見習いは “ほんまや”と
呟く

皆それぞれに 喋っている。

では 下で打って来ると
川端談義を お開きに

昨夜の雨で高水

漁場に 着いたら あれ
タモが無い
来た道を 戻り 見返すも 落ちてない

昨日は 川の神さまかボーナスをもらって その後 高水に タモを持って行かれた。

今日は お爺に 稚鮎貰って
また タモを 無くした。

“二日続けて タモ無くすとは
何やってんだか”

川の神さまからのボーナス貰うと
御道具が また 新しくなる

お後が 宜しくて

華影彩美
鮎漁師 浮世雲

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