“小雪” に “生きる” って 鮎漁師の呟き
朝目覚めれて
暦の上では 小雪…..
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今期一番の冷え込んだ朝
気温 3℃
温風ヒーターは 唸りをあげて
部屋を暖める…
数日前から 鮎漁師は 漁具の片付けを
始めた。
昼からは 小春日和だと….
気温17℃
“蟹籠 引き揚げにいかな”
フリースの上に ウエーダーに
ウェーディングシューズ
レインコートを羽織り
出かけた
一度は 片付けた投網を手に
蟹籠は 結局一匹も獲れなかた
藻屑蟹達に 餌の鮎をあげていただけだった
瀬を観ると 投網を打ちたくなる
昨年は この時期に 大漁 大漁と
毎日毎日 獲りまくっていた
瀬を歩き 投網を 打って行く
“我 生きてるなー”
って 思いながら
水は 凍る前のように冷たい
落鮎は 一匹….
まだまだ 小さな鮎も居る
昔は 墨色の落鮎は苦手で獲らなかった
今は ありがたく 生をいただいている
下の漁場へ
打てども 鮎は居ない…
暑くて 暑くてと 汗かきながら
白鷺も 途方に暮れる…
本年の鮎漁師は終了
なんだか 呆気なく終わってしまった
どうやら過日の大雨で一度に
川を降りてしまったようだった
最盛期の落鮎を愉しみに待ってられた
贈り先 都会の小料理屋さんに
お詫びのメールを入れる
ポカポカ陽気の “小雪”
リハビリ帰りに 漁場を覗くと
瀬張綱も 外され
静かな静かな 水面だった
ギランバレーに恋をして
回復期リハビリテーション
スパルタリハビリ
鮎漁師 浮世雲
終了
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