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リブランディングについて

松山工業株式会社の鵜久森洋生です。毎週土曜日は、DMM.make AKIBAさん(以下、アキバ)の公式マガジン「MAKERS」向けの投稿を続けています。

今回は、リブランディングの大切さについて語りたいと思います。


リブランディングとは

自社の商品・サービスや企業の存在価値を、時代の変化や顧客の動向に合わせて構築しなおすことです。

私の会社で例を挙げると、昭和の頃はブラウン管テレビ向けゴムパーツ(アノードキャップ)で、世界シェアの半分を生産・供給していました。なので、一時期は台湾と中国に3ヶ所の製造拠点を持つまでになりました。

ただ、テレビ自体が進化し、ブラウン管方式のテレビが古くなってくると、製品の市場価値はほぼ無くなります。いくら「アノードキャップのマツヤマ」として名を馳せていたとしても、それは昔話でしかありません。

だからこそ、私はリブランディングについて考えを重ね、モノづくりというキーワードは軸にしながらも、国内のモノづくり分野で製品化のお役に立てるよう、従来の枠にとらわれずに進化しようとの結論に辿り着きました。アキバで行っているようなスタートアップの皆さんへの製品化支援も、その際に検討したことです。それが10年ほど前だったからこそ、今では実績につながるようになりました。

1ヶ月で変わるシチュエーション

なぜ、アキバ会員の皆さん向けのnoteでこんなことを書くかというと、しっかりとした理由があります。それは、スタートアップのような最先端を走るプレイヤーと出会い続ける中で、ローンチに向け取り組んでいるビジネスプランが、他者の先行を許してしまったり、社会構造の変化によって環境が変わってしまった・・・時にそんなケースに遭遇するからです。

これはアキバ会員のケースではありませんが、飲食店で搬送用ロボットを当たり前のように見かけるような状況になっているにもかかわらず、同じようなものを海外の競合先には到底敵わない価格で開発している・・・笑い話でなく、少し前に本当に遭遇した事例です。

再考を重ね、必要に応じてリブランディング

先述の事例のようにならないためにも、状況把握に務めた上で、必要に応じてリブランディングも視野に入れておきたいところです。

ちなみに私は、この10年間で都度再考を重ね、必要に応じてモディファイ(修正の意)してきました。そして今もまだ、モディファイを続け、必要に応じてリブランディングを行なっています。目下、リサイクル素材の在り方についてリブランディングを行なっており、価値提供をより高めていければと思っています。アキバへの供給は、今のところコンセプトを継続したいと考えています。

おこがましい話だとは思いますが、アキバの皆さんもこのプロセスが必要ないかチェックしてみてはいかがでしょうか?

こんなことを語りつつ、今日のnoteを終えたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。感謝!

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