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テレワーカーの方が残業時間が長いのはどうしてなのだろうか

本日は、こちらのパーソル総合研究所が発表したデータを見て、考察したことを書いていきたいと思います。

・全体的には減っている

パーソル総合研究所が調べた結果によると、コロナ禍前とコロナ禍後では「コロナ禍後」の方が全体的に残業時間は減っています。(コロナ禍前の定義はされていないのですが、2019年8月と考えています。)

「テレワーカー」と「出社者」を比較すると、テレワーカーの方が少し多く残業時間が短くなっていますが、依然とテレワーカーの方が残業時間が長いです。

・海外ではどうなのか

この残業時間の減少は日本特有のものかと思い、調べたところ、このような記事が見つかりました。
この記事によると、そもそもテレワーカーの残業時間は増えているらしいです。(2020年10月調べ)

記事中にある分析は「日本のテレワーカー残業時間は減っている」ということを前提にしています。すると、上昇の原因は全て日本以外(オーストラリアやニュージーランドなど)ということになり、「海外だとテレワーカーの残業時間は増えている」という最初の主張に至ります。

日本の方が例外的な立場なのですね。

・テレワーカーはどう感じているのか

2020年6月にアドビ株式会社が調査したところによると、テレワーカーの人たちはこちらの記事のように感じているというデータがあります。
このデータによると、在宅勤務は生産性が「上がる」より「下がる」と感じていることが分かります。
そう答える理由としては「動作環境が整っていない」などがあり、これは自宅が「職場」としては向いていないor対応できていないといったことが原因でしょう。

つまり、このように感じるのは、回答者の人が出社していた際の職場環境と比較したからであり、序盤のテレワーカーの方が残業時間が長い傾向にある、という結果に結びついていそうです。

ただ、生産性が低いというだけてこの残業時間に結びつくわけではないはず。
例えば、そもそもテレワーカーが多い業種・業態の方が客観的に見て需要が高く、成長度合いが高いのなら労働時間も長くなるかもしれない、みたいなこともあるかもしれません。(定量的なデータはなにもないのですが、、)

分析はやはり色々掘り下げていきたいですね。

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