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注目を集める「食用コオロギ」の可能性

今回は、SDGsの観点で注目を集めている食用コオロギに注目してみました。

・なぜ「コオロギ」なのか

「SDGsの観点」と上述しましたが、具体的な課題としては「人口増加」と「環境負荷」が関わっています。

世界人口は、2050年に約100億人になると国連が発表しており、現状のタンパク質供給方法だけでは100万人以前の段階で供給量がたりなくなる可能性が高いです。

加えて、環境への負荷は、現状の家畜生産によって起きています。
①家畜の生産のために農地の80%近くを使っているが、カロリーは全体の20%未満しか供給しない
②家畜が排出する温室効果ガスが全体の14.5%を占めている

いうことが分かっているのです。

コオロギはこの両者を解決可能な食品と言われています。
コオロギは、生の状態で約20%がタンパク質で、他の肉(鶏・豚・牛)とあまり変わりません。乾燥させてパウダーにすると、6割がタンパク質になります。
加えて、飼育もほかの昆虫よりしやすいとのことです。

また、他の家畜より生産で発生する温室効果ガスの排出量が少ないです。

①タンパク質豊富 ②飼育が容易 ③環境への負荷が少ない
という強みがコオロギにはあることが分かります。

・食用コオロギに挑む企業

味もエビに似ていておいしい、という話を聞いたことがあるコオロギではありますが、とはいえ、昆虫を食べることになじみのない人の方が多いのではないでしょうか。

そんなコオロギを日常で食べてもらえるよう、挑戦している2社を載せさせていただきます。

①グリラス
グリラスは徳島大学発のフードテックベンチャー企業です。

食用コオロギを使って開発されたクッキーとクランチを、ECで販売しています。
食領域だけではなく、コオロギを用いてウェルネスやアグリといった領域へのチャレンジを表明しています。

②BugMo

BugMoは京都に本拠地をおく、2018年創業の企業です。

コオロギを使ったプロテインバーやだしの開発をしています。(現在は、コオロギだしのみ販売中)
フードロス対策として、商品にブロックチェーンを採用することも検討しているそうです。

2021年6月6日からは、こちらで投資型のクラウドファンディングを開始し、事業拡大を計画されています。

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