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「Firework」が事業転換した理由から学ぶこと

今回考察した記事はこちらです。

今回の記事では、「Firework」という元々はBtoCでサービスを提供していた企業が、メインをBtoBtoCサービスへ転換した経緯が紹介されています。

その中で、Loop Now TechnologiesのCo-founder(創設者のグループの1人)兼COO(最高執行責任者)のJerry Luk氏は事業転換した理由について、

「Snapchatがクリエイターにお金を払ってコンテンツを充実させ、TikTokも莫大な広告費を使うなど、ユーザーを集めるには資本が必要なマーケットになった。金額の勝負ではスタートアップは勝てない。イノベーティブな人材でイノベーティブなプロダクトを出すことで勝負に勝ちたかった。ユーザーがより使いやすく、より楽しめるところにフォーカスしたかった。」(本文より抜粋)

と語っています。

私は、この言葉から「価格競争」「投資競争」に対する難しさを改めて感じました。

・「価格競争」と「投資競争」

「価格競争」も「投資競争」も意味しているところは似ていて、つまり「競合の差別化」のために起こることということです。
「価格競争」は生活者に提供されるプロダクトの価格、「投資競争」はプロダクトに投資する金額の競争を指しています。

そして、この点にどう難しさを感じたのかというと、「カネで差別化を試みるのは比較的容易だけれど、結果を出す難易度は高い」ということです。
どういうことかというと、カネも資本(ヒト・モノ・カネ・情報)の1つでなので、競り合えば競り合うほど当然多くもっている企業の方が有利になるということです。

上述で引用したことをLuk氏が述べていることから、自分たちの強みが何なのか、競合の強みは何なのかを、市場で客観的に見て分析する大切さを学んでいます。
経済の教科書にも載っているような内容ですが、非常にシンプルで重要ですよね。

加えて、その分析結果が自分に都合が良くない結果(例えば、事業が低迷しそう)や理念に反する結果になりそうなら、中止・転換を決断できる胆力も身に着けたいです。
今回のFireworkのように。

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