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画像はアンモナイトの化石、「自分を深く見つめ直し、明るい未来へ進む」意味があるそうです。
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ブルシット・ジョブからの逃走

朝、起動前のノートチェックで、coucouさんのこの記事が目に入った。 「世の中って、完全、100%なんてないのに、人って100%を求めてしまうんだよね。30%にしてみない。」とおっしゃるのだが…良い。 「30%」というのが、優しい。 ベンチャーで仕事初めてもうすぐ半年なんたけど、実のとこ、あまりの自分のポンコツぶりに嫌気が差してやめようかと悩んでいた。 ベンチャーはじめて、業界も初めて、しかもプロジェクト・ファイナンス(新しい事業の採算性を弾いて資本戦略を考える)は

ニュータイプ

ロンドンの同窓会のメンバーインタビュー、今週も素敵なキャリアストーリー聞けました! 乳児を抱えながら夫婦で同時にハーバードMBA留学、その後続けて第二子出産、しかもロンドンで職を得た旦那さんにあわせてマッキンゼーのなかで異動を果たし、キャリアを継続している華奈子さん。 世代的には私より一回り以上若い夫妻なのですが、私の時代は「まだ仕事したいから子供は後で」「いまは勉強してるから」「産休中に留学なんて」とか余計なこと考えていたと思います。そりゃ少子化にもなるわな。 最初は

長く生きること

先日、大学時代の恩師(宮島洋先生)と、ゼミの同胞数名でZOOMで話する機会があった。私の次の次の学年で先生が定年退職されたので、顔ぶれは、子育て真っ最中〜そろそろ還暦というところ。 先生が80歳を超えてもまだエアロビを続けているとおっしゃるので、その続けているということよりも「えっ、もうそんなお年ですか!」のほうにびっくりしてしまった。私が大学卒業して23年だから、まあ、そうなるか。 年をとっても元気なことを示す「矍鑠」という言葉には、どこか気力優位なニュアンスがあるけれ

人を生かすのは希望

今回私たちが渡英をしたのは、旦那が大学院に行くことを決心したからですが、今回は、その彼が1月から通い始めたロンドンビジネススクールのスローンプログラムについて紹介します。 まず、MBA(経営学修士)とは 「MBA」はわりとみな馴染みのある言葉ですよね。Master of Business Administration、経営学修士。ビジネスに特化したものなので大学卒業後すぐに進学する人より、数年の実務経験を経てから改めてという人が多い。 海外とは限らず、日本国内にも色々な

「できるからする」慣習の落とし穴

ここ数年のリモートワーク浸透に伴い、インフラ整備が進み、どの企業も、社内外の会議をオンラインで行う機会が増えてきたと思います。 そこで最近わたしが気がついたのが、コンサルなどで入っていて「録画してもいいですか」と許可を求められることの、多いこと。 しかしこの手のリクエストについては、原則「録画はしないでください」とお断りしています。 なぜか。 物事を前に進めるための会議は、そこに参加するメンバーの集中が何よりも重要です。 ・録画を見直せると思うと、集中力が落ちる。後

「さん」付けブームについて思うこと

Bar Bossa の林さんが、創作の中でも会社員が互いに「くん」付けだったり呼び捨てだったりするのは昭和のしるしになっていくのだろうか、という趣旨のコラムを書かれていました。たしかに男も女も「さん」付けって風があちこちで吹いているようです。令和のポリコレトレンド? これを機に、外資系に勤めたことしかない私の、ちょっと特殊?な体験とゆるい考察を棚卸します。 2000年に新卒で入ったアップル日本法人では、最初に人事から「役職は関係なく、みんな“さん”付けで呼び合う文化です」

仕切りと集中

最近は研修でも会議でも、VCが増えるに伴い「録画していいですか」と訊かれることも増えたように思います。 私はそれになんとなく違和感がありつつ明確に言語化できていなかったのですが、最近その理由がはっきりわかったので、今後はおそれながら、ノーと言える日本人になっていこうと思っております。(※アーカイブが要件に含まれている研修案件や取材は別です) 何か意思決定をするような会議は、後から見返す前提で録画するより、参加者がとりこぼしや誤解のないようにその場でしっかり会話に集中して、

ハイエラルキー

そのピラミッド型の檻は、この世の中に確かにあります。 いろんな色や形で、そこらじゅうにあります。 でも、自分がその中に入りこんでしまった状態というのは、まったくハッピーではありません。 ポイントは「その下の方にいる」という認識だけでなく「その上の方にいる」という認識も、その人にいい結果を招かないということです。 下の方は、もがいてももがいても逃れられないような広さがある檻でね、 上の方ほどとんがっていて、すりぬけにくい檻でね、 重い透明の液体の中で音もなく結晶する

ライター山の9合目から

単価を問わねば、書く仕事はどこにでもころがっている、だれでも自称「ライター」になれる時代。その「ライター山」は裾野が広く、踏み込みやすい山。でも、やたらと巨大で、上にいくほど険しくそびえたつ。 ブログを書き散らしていたとこから、ちょっと変わった企業勤務経験+心理系の学びをもとにライティングの仕事をもらえるようになって、書くことだけでもらえる報酬が月当たりの売上が初任給を超えた頃から、仕事は何かと聞かれたら「ライターもやってる」と答えることに躊躇がなくなった。 ライター山に

多様性こそ生産性の源泉

アラフォーとアラフィフのちょうど間くらいの、つかさまきです。 すなおに言えば、今年45歳です。 これを読んでくださっている方の中には、人生の先輩もいらっしゃれば、まだ若い方もいらっしゃると思いますが、 45歳ってどんなイメージですか? 私目線で見るこの年頃は、すごく面白い。 ここ数年ね、私自身もですが、結構、大きな病気する人が多かったです。身体的な代謝のスピードが落ちるので、これまでの食生活や運動習慣なんかのひずみ・蓄積がドーンと顕在化するとこなんでしょうね。 一

最高の会社を辞めたわけ

昨日、ヨーヨー(7歳)が突然「ママ、なんでグーグルを辞めたの?」と聞いてきた。 前に、Pokemon Goの会社に勤務する友人(NianticにはEx−Googlerが多い)と一緒に遊んだ時、レベル40越え・レアポケモンてんこもりのフレンドに「ママの友達すっげえ」とキラキラな眼差しを向けていたヨーヨーに「ママたちはGoogleっていう会社で一緒だったんだよ」と説明したから、彼はその名を知っている。 「家族と過ごす時間を大事にしたいと思ったからだよ。ほら、ちっちゃい時は早朝

ユートピアに行く方法

働き方2.0を経て、今は3.0と4.0の間くらいにいるネオリベ(新自由主義者)のつかさまきです。(橘玲氏の記事「加速するGAFAへの人材流出」からの定義抜粋は以下) そんな私のアウトローな個人事情はさておき「霞が関、テレワーク調査日だけ人出減」なんてニュースに触れると、日本の多くの組織や個人の世界線は、いまだに冒頭記事の書かれた2019年3月から大差ないように感じます。 働き方が「未来世界」へと向かうなかで、日本の組織の多くは、いまだに「前近代世界」のタコツボに押し込めら

成果主義の自分は終わったと思ってたが、やっぱり人に喜ばれると嬉しかった話

日々、風に吹かれるままに生きています。 昨年は文字通り「生きてるだけでやっとだぜ」って感じてたのですが、最近、その・・・仕事で嬉しいことが続いていたので書いておきます。 まず、講師業でひとつ。 体を壊してから、一時期もう講師の仕事はやめようと思っていました。終日立ち仕事で足は痛くなるし、受けたら絶対に穴を開けられないし、準備にも時間を使うし。先押さえ案件は恐れ多くもお断りしていたのですが、体調の不安を理解したうえで支えてくださる方からの依頼だけで春は忙しく。で、ある2週

宇宙くんについて

私が新卒の頃、同じ部署に、いろんな会議や話し合いにおいて頻繁に「そもそも・なぜ系」の疑問を呈するアラサーの先輩がいました。 その問いが、時に本質的なので、初めて会う人は「ん?」と一瞬引っ張られるんです。が、問題はその後。彼はその答えを真剣に探そうとしないというか、自分で全く勉強したり調べたりってことをしない。 だから、周囲の人は、最初こそまともに答えようとしても、彼が無邪気に「空気はなんで透明なの?」「お星様が光るのはなぜ?」的なことを連発するうちに、またいってるって感じ