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すべては愛ゆえに

アメリカで、華人教育ママのことを「タイガー・ママ」と呼ぶことを、最近知りました。

もとはイェール大学の教授が自分のスパルタ教育について書いてヒットした本(2011年)から定着した言葉らしいんだけど、そのエイミー・チュア氏がどんだけ熱心だったかというと

 娘への禁止事項
 ・友達の家で外泊すること
 ・友達と集まって遊ぶこと
 ・学芸会に出ること
 ・学芸会に出ることについて文句を言うこと
 ・テレビをみたりゲームをしたりすること
 ・課外活動を自分で選ぶこと
 ・Aより悪い成績をとること
 ・体育演劇以外の全教科で1番にならないこと
 ・ピアノやバイオリン以外の楽器を弾くこと
 ・ピアノやバイオリンを弾かないこと

タイガー・マザー(battle hymn of the tiger mother

わー。熱心ていうか、きっついね。

そのやりようを肯定するのではなく、最終的には娘に手痛い反抗をされたというところもふくめ自嘲を込めて書かれたようなのですが、このわかりやすいキツさが「タイガー・ママ」という言葉に乗ってバズったようです。

そもそも、アメリカではアジア系移民の親は教育熱心というイメージがあるということは、Googleの同僚からも聞いたことがありました。

その同僚、自身もサンフランシスコで育った台湾系アメリカ人のジェリーさんは、とても優秀で性格も良かったので、どう育てたらあなたのようになるのかと何気なく聞いたとき、教えてくれました。

ジェリーさんも、父ちゃんがすっごく厳しくて、週に一度30分だけ許された好きなゲームの時間にはふるえるほど興奮しながらやってたそうな。そして後に、ゲーム会社に転職していきました…(!)

さて、そして私が今回、なぜこの話を始めたかというとですね、「タイガー・ママ」と言う言葉から、思い出したことがあるのです。

それは、昔(2013年)に、セドナの占い師から「あなたは男の子と女の子の二人の子供をえて、ライオン・ママになる」と言われたことです。

当時は、ライオン…獅子…「獅子の子落とし!?」しか頭に浮かばず。生まれた子を深い谷に投げ落として、よじ登って来た強い子だけを育てるという…!

それで恐る恐る「ライオン・ママって、どういう意味ですか?」と訊ねると「マドンナみたいな。」という答えが返ってきたと記憶しています。

が、母としてのマドンナがアメリカでどういう評判なのかもやはりわからなかったため「まあ、なんだか戦闘力高そう」と思ったきり、放念してました。

それを10年の時を経て今(遅!)調べ始めたら、どうも、苛烈に成功を求める「タイガー・ママ」に対して愛情深い「ライオン・ママ」といういいイメージがあるみたいですね。

そしてマドンナは彼女は6人の子供を割と立派に育て上げたようで、こんなことを言ってました。

「子どもたちに本当にアドバイスが必要になるのは、大人になってから」

「『悪い警官役』を務めるのが私で、『ダメ』というのが私。子どもに好かれようとは思っていない」

Source

私は常に将来子供(特に娘)に嫌われるんちゃうかとビビっているので、これらの言葉には何かを掴まれた気がしました。マドンナの子育て本があるならそっちを読みたいかも。

それからライオン・ママについて調べてる中では、"She is raised to be tough, independent and maybe wild"(彼女は強く、自立して、もしかしたらワイルドになるべく育てられた)という、アフリカン・アメリカンによるイメージも出てきました。

自分がマドンナタイプかどうかは分からないけど、こちらの言葉の断片はしっくりくるかな。

あとは…只今のわたしが日々、子供に向かって咆哮してる(片付けなさい!早くしなさい!仲良くしなさい!ガオー!)のもライオンぽいですが、

いやいや、所詮は占いだけど、今、海外子育てに悩む母ちゃん当事者となって、もらった言葉をためつすがめつしてみたら面白かったです。

すべては愛ゆえに。

どちらさまも、ラブリーなライフ・キャリアを。

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