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ニコール・キッドマンが好きなんです

Netflixオリジナルの「Big Little Lies」。ニコール・キッドマンが好きなので見始めたのだけれど、期待以上に面白かったからお勧めします!

セレブ小学校のチャリティ・パーティーの夜に、誰かが殺された!誰が?というところから話が始まる。時間をさかのぼり、渦中の人々の出会いからのエピソードが「その時」に向かって進んでいく。

割と手軽な7話完結。ニコール以外にも良い役者を揃えているので、洋ドラ好きな人にはお勧め!

作中にカウンセリングのシーンが出てくるのだが、傾聴とか自己一致とかのカウンセリング技法を勉強中の身には、それもとても興味深かった。クライエントが無意識に閉じ込めていたものが引き出され、祖逆不可能な「気づき」になるプロセスが生々しく描かれている。こんなふうに人の情動を丁寧に捉えているドラマって(あるいは表現できる俳優さんって)、やっぱり、見る価値があるなあと思った。

その点、わたしが今まで見たドラマの中でダントツに素晴らしいと思うのは、「Breaking Bad」。そのスピンオフの「Better Call Soul」(これまたNetflixのオリジナルドラマ…Netflix、やるなあ!)も、見始めた。いつそんなの見る時間があるかって?子供たちが寝静まった深夜に起きだして、大量の洗濯物をたたみ、賽の河原のような部屋の片づけをしながら見てるのさ。

というわけで、「Big Little Lies」人によっていろんな楽しみ方のできるドラマなんじゃないかと思うけれど、以下は若干のネタバレ込みで、わたしが個人的にこのドラマの「いいねえ」と思ったポイントを書く。既にみた人、あるいは見てないけど結末のヒントがわかっても構わない人だけ、スクロール・ダウンどうぞ。

過去をたどるエピソードの合間合間に、警察による周辺の人々の聞き込みの様子が入るんだけど、証言のどれひとつとして真実に迫ってはいないという。見ている者は、そのゴシップに意識を引きずられ、素直に捉えれば美しい事実の断片を見せられても、何か裏があるのかと判断を保留してしまう。それで最後まで緊張感が途切れない。

赤の他人(あるいは嫉妬や不安に駆られた他者)による下世話な噂話って、だいたいそういうもんだよね。それはドラマ全体の仕掛けにおいて比重は大きくないのだけれど、黒沢映画の「羅生門」(これも超おすすめないい映画)のアレンジ的な香りもするなって思った。

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