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映画にするならR指定のやつ

ヨーヨーの学校は、毎週メールでニュースレターを届けてくれます。

先週は、英語(国語)の授業で使う教材が次はローマの神話を読みます、というお知らせがあって、おうちで子供と目を通してくださいというQRコードを読み込んだ先にある文章が、ロムルスとレムスの物語でした。

チョー駆け足で説明すると、軍神マルスに口説かれたウェスタの巫女、リア・シルヴァが双子(ロムルスとレムス)を産む。リア・シルヴァは処女の誓いをやぶったから生き埋めの処刑にあい、双子は川に捨てられる。双子は生き延び、狼に育てられたのち羊飼いに拾われ、後にローマを建国するものの、領土の分配で喧嘩して兄が弟を殺す。って話です。

聞いたことない人も、美術か歴史の資料集にちらっと載っていた「狼の乳を飲む双子の像」(表題写真)には見覚えあるかもしれません。

で、どんな話だったっけと思って読み始めたところ、いきなり冒頭に軍神マルスがリア・シルヴァを口説く場面があって、こうですよ。

…He blasted her with love, bombarded her with tender words, shot her full of passion. She could no more resist him than the flowers on the altar could resist the flames which ate them.(彼は、彼女を愛で攻撃し、優しい言葉で爆撃し、有り余る情熱で撃ち抜いた。彼女は、炎に飲まれる祭壇の花さながらに、彼に抵抗できなかった。)

アチッ!

マルスの熱さでわたしまで妊娠しそう!(しません。)

ヨーヨーは自分では読めないから、少しでも授業に関心を持てるように一通り解説してから送り出そうと思ったんだけど、思ってたよりだいぶ難しい。7歳の子供にこの話、面白いん!?

そして教材は、ロムルスがレムスをぶち殺すところを神様たち(マルスも含む)が天界から見下ろし「人間てバカだな」っていうところまで。軍神マルス、原因はおまえさんだよ、この人でなし。(確かに人じゃない。)

という、まあ、授業を通して子供達にそこまで話し合い考えさせるのだと思いますが、私も時々単語を調べながら比喩までしっかり消化してからでないとヨーヨーに解説できないレベルでした。

こちらにきて学年が2個繰り上がった(日本だと1年生だが、英国は小学校制度自体が1年早く始まり、秋区切りのため)といっても、年齢そのものが変わるわけじゃないから…って思っていたんだけれど。

日本人学校補修校で同時期にやっている国語の教科書は「かばんのなかには、かばがいる」とかですよぅ(ギャップが大きすぎ。)

彼の英語力を同級生に追いつかせるのは思ってたより大変だ…と気づいて、真顔になってます。

しかも、昨日最初の方を読んだら「でも、おかしくない?なんで結婚していないのに子供ができたの?」と聞かれた。

・・・どう説明すればいいんだ!

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