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チーム

先週は久しぶりに山手線に乗りました。さぞかしガラガラだと思っていたら、普通に人が多くて驚きました。いつもよりは少ないし、マスク着用率ほぼ100%だったけれど、座席に収まらないくらいの人が早朝から乗ってて。降りた先のビジネス街でも多くの人が行き交っていてました。

「誰もいない巨大ビル街を一人で歩く」シュール体験を、少しだけ楽しみしてたんだけど。完全に、あてが外れました。

ただ、久々に他の人と空間を共有して協働するという経験を通して、想像していた以上に肌身に感じたのは、リアルの場のありがたみ。

受講生は全員オンライン、講師陣は様々な機材のある大部屋に集まって進めるスタイルの企業研修プログラムだったのですが、本来であれば、講師はそれぞれ担当教室に分かれて講義を進めて、顔をあわせるのは朝夕の事務連絡の時くらいなのです。

研修会社の社員でなければ私のような独立系の契約講師が駆り出されるその世界は、案外狭くて、講師同士で「あ、またお会いしましたね!」「去年も一緒でしたね!」ということがよくあります。でも、だいたい現場はバタバタしていて、講義が終わったらみんなぐったりでさっさと帰りたいので「ではまたどこかで!」って感じです。

でも、今回オンラインデリバリーをやってみて分かったのは、皆が一か所に集まり、綿密に情報交換しながら連携して進めるので、講師陣のチーム感がすごく強くなるのです。ランチも(互いの距離をとって座りつつも)一緒に弁当を食べるので、個人的な話もして仲良くなれるなあと感じました。

このスタイルの仕事は今春2本目なのですが、前回も全く同じことを感じました。個々の強みを生かしたチームとしての達成感があって、数日間共闘した人たちと(ほぼ全員初対面だけど)仲良くなれた。たまたまこの2回の皆さんが面白い人たちばかりだったということかもしれないし、新しいチャレンジを共に乗り越えた吊り橋効果的もあるのかもしれないけど。

コロナ騒ぎが無くても、わたしは普段から自宅でできる仕事をすることが多いのですが、たまにはこういうのもいいな~と思いました。

けれど、一方で、この春、いきなりロックダウンで自宅から会議やら研修やらに参加するしかない新社会人のみなさんは、きっと、普通の新卒以上に心細くて不安をかかえていることでしょう。

この先、リアルに会えるようになった時に、一緒に何かに取り組める仲間がいることの有難さをひしひしと感じるっていうのも、長い目で見れば、いい方に働くかもしれません。

孤独耐性の高いわたしでさえ、そんなことを感じた春でした。



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