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フランスには専業主婦がいるのか、いないのか?

大昔、日本にまだ住んでいた時、フランスについて語られていたことがありました

それは、

「フランスには専業主婦はいない。いてもすごいバカにされる。フランスの女性はみんな働いている。」

ということでした。

この当時はインターネットもそこまで発達していない時代でしたので、このようにメディアや雑誌で言われていていることを事実と思っていたのですが…

でも、フランスに来たら実際は違っていました。

フランスに専業主婦がいない。そんな世界は存在しなかったのです。

私がフランス到着したとき、フランスではまだ住む家もありませんでしたので、旦那の実家に住んでいたときの話です。

当時はフランス語も話せずまず語学学校に通いはじめたのですが、そんな日本から来た何もしらない外国人を迎え入れてくれたのが義両親の友人たちでした。そして、お披露目というのもあったのでしょう。その義両親のお友達の多くのお宅に招かれたのです。

そして、そこで驚きました。

なんと、その方たちは

「全員、専業主婦」

だったのです。

年齢が、、、と思われるかもしれませんが、その方たちはまだ50代前後で退職する年齢ではありませんでしたし、結婚してからずっとほぼ専業主婦だった方たちです。

日本では、「フランスには専業主婦はおらず、いてもバカにされる」

と散々言われてきたのに、フランスで最初にあった女性は全員専業主婦だったのです。しかも、ぜんぜんバカにされていませんでした。

そして、その後も働き盛りの年代の人たちに出会いました。しかし、その年代の方たちの中にも専業主婦は結構いたのです。

「日本で言われているフランスと、現実のフランスは違う。」

これが、日本のメディアで流されているフランス像に最初に疑問を抱いた瞬間。

のちに調べてみると、私が普通にフランスでも専業主婦にあったことは不思議ではないことがわかります。

INSEEの調査結果によれば、フランスには1991年時点には350万人の専業主婦がおり、学生を除く20歳から59歳までの年齢層に占める割合は

24%いました。

なんと、働き盛りの年齢の4人の一人は専業主婦だったのです。

確かに、年々減っていることは間違いないのですが、

この時点では、「フランスに専業主婦がいない。」というのは妄言だったことがよくわかります。

では、どうしてそのようなことが言われるようになったのでしょうか?

フランスの専業主婦はどんな人たちか?

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