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【50代体育会系】会社で合わないと思った正社員の話【パワハラ】

これは私が30代目前で入社した会社でのできごとです。高齢者向けの商品を取り扱う営業の会社で、社名に名字のつく一族経営の会社でした。

入社の経緯

私がその会社を選んだのには2つの理由がありました。

理由1.長く働ける会社を探していた

その会社に入るまでに4回の転職を経験し、そろそろ働く会社を一つに決めたいと感じてました。当時は感染症の影響で経済が停滞していて、どうせ選ぶなら長期的に考えた時に安心できそうな会社がいいと考えていました。

選んだ会社は高齢者向けの商品を取り扱っていたので、今後も市場の拡大が予測でき、安心できると判断しました。

理由2.ルート営業の仕事で楽しい思い出があった

その会社に入る以前にも営業の仕事をしていたことがありました。決められた店舗をまわり、商品の受注や陳列場所の交渉を行う仕事で、とても楽しくやらせてもらいました。

契約社員だったこともあり、一度はルート営業の仕事を離れましたが、以前と同じように楽しくやれるのであれば、またやってみる価値はあると考えました。

待っていたのはパワハラだった

2ヶ月未満での退社

長く働きたいと思って入った会社でしたが、結果的に2ヶ月も持たずに辞めることになりました。精神的に追い込まれ、朝起きてスーツを着るのも嫌で嫌で仕方のない状態になっていました。

1年は続けようと思っていましたが、それすらもキツイ精神状態になり、辞めるなら試用期間内が一番スムーズだと考え、辞めることにしました。

働いていたのは東京でしたが、本社は大阪にありました。東京支社の人たちは、「どうして新しい人を採用したのか分からない」と言っていて、本社の指示でとりあえず採用したことが伝わってきました。

私に与えられる仕事も「なにかしておいて貰わないと困るから」でとりあえず与えられるものが多く、辞めるにしても影響がないと感じました。

パワハラの内容

冒頭でも述べましたが、パワハラをしてきたのは50代の体育会系の男性で、自分と違うやり方は許さない。1ミリでも違えば、やり方を合わせるべきだという人でした。

パワハラの内容としては、言葉による暴言が多かったです。もう3年以上前なので全ては覚えていませんが、そのうちのひとつは今でも心に残っています。

君が今風(いまふう)の子なのか確かめる

パワハラをしてきた男性社員は身も心もその会社に捧げていて、持てる時間をすべて会社のために使おうと考えているような人でした。

東京支社には4人の社員がいて、パワハラをしてきた社員を中心として3人と、その支社で一番上の立場にいる1人で派閥ができていました。

入社1ヶ月の私には仕事らしい仕事もなく、支社のトップの人に従っていました。定時なったので帰っていいと言われて、定時に帰る毎日。仕事がないのだから帰っていいと思うのですが、そのパワハラ社員は不満だったようです。

「やる気がない」「ラクな会社に入ってラッキーと思ってるんじゃない?」などと言葉をかけられました。

日中に作業をしていた時に、なんぜそんなことをやっているのか聞かれたので、「トップの指示だから」と答えたら、露骨に不満そうな顔をされたりもしました。

プライベートの強要

はっきり言って価値観が違いすぎて、会話もまともに成立しませんでした。仕事内容ならまだわかりますが、それは雑談の内容にまで及びました。

一度話した内容で私が知らなかった話題になった時に、「なんで調べてないの?」「話題作りのために調べるのは普通でしょ?」と問いただされました。

下ネタの強要

これは個人差があると思いますが、私は普段の会話で下ネタを一切話しません。というか、会話として何が面白いのか一切理解できません。

ですが、男性ばかりの環境では、下ネタは普通に話題になりますし、私にも話題として振られました。

私が答えられずにいると、「下ネタもコミュニケーションだ」と言われました。なんとか答えようとしましたが、なんと言うのが正しいのか分からず、会話に参加できずに終わりました。

合わない方法の強要

私は単語が覚えるのは大の苦手です。他の人が単語を20個覚えられる時間で、1個を覚えるのがやっとなほどです。

そのため以前の営業の仕事では、説明する時には必ずパンフレットを見せるようにしていました。商品名が書いてあるので、商品の名称を忘れる事態を避けられるからでした。

ですがその会社では、商品の説明を丸暗記しろと言われました。覚えられないから、パンフレットを見て話したいと伝えたら、「根性がない」「やる気が足りない」と言われました。

根性ややる気で覚えられるのであれば、苦労はしていません。ですが彼は、指示した以外のやり方は許せず、反抗しようとする私は「今風の子だった」のでしょう。

退社の決め手は

入社して1ヶ月ほど経つと、緊急事態宣言が出ました。会社では電車通勤を辞めようという話になり、車で通勤するように指示が出ました。

営業の会社なので、ひとりに一台車が用意されていましたが、入社直後の私は車をまだ持っていませんでした。

そこで、他の社員に送り迎えをしてもらうことになりました。

朝の迎えはパワハラ社員で、車の中でふたりっきりの時間が15分ほど続きました。

ある日、思い切って質問をしてみたら、「今更そんなことを聞くな!」と怒鳴られました。

後日分かったことなのですが、車の中の態度も気に食わなかったらしく、途中で降ろそうかと何度も思ったようです。

最終的には、何も言わないと「何か言え」と言われ、何か質問をすると「そんなことを聞くな」と言われるようになり、発言することすらままならない状態になりました。

辞めてどうなったのか

気持ち的にとてもラクになりました。「辞めてよかった」「早く辞める選択をして良かった」と今でも心から思っています。

それと当時に、自分の中であるひとつの答えがでました。その会社は6社目で正社員として働きましたが、他の社員とは価値観が全く合いませんでした。

この会社に限らず、以前働いていた会社でも「価値観が合わない」と感じることは多くありました。だから私はこの会社での経験を通じて、「正社員は向いてない」と確信しました。

それから1年間は、正社員どころか会社で働くことなく過ごしました。そして現在は、週に3日から4日、非正規社員で働くことを選択しました。

正社員の時にあったような面倒な人間関係はなく、残業をしなくても文句を言われないので、とても快適に働けています。

「正社員が向いてない」「正社員で働くのがツライ」と感じている方向けに、ブログでも記事を書いていますので、ぜひ一度読んでみてください。

【ブログ】正社員の向かない人の生きる道

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