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23-24 ACL前 蔚山現代チーム紹介




蔚山現代について

蔚山現代(ウルサンヒョンデ)
現代財閥現代重工業鄭夢準会長)を母体としたチームで、1983年12月に国内で4番目となるプロサッカークラブとして誕生した。ホームタウンは蔚山である。現在のホームスタジアムは蔚山蔚山文殊サッカー競技場(収容人員は44,102人)。

蔚山文殊サッカー競技場🏟

蔚山文殊サッカー競技場
元ガンバのキムヨングォン
ホームゴール裏側

・スタジアムアクセス

日本から行く場合飛行機で釜山まで行き釜山からKTX(日本で言う新幹線)に乗り蔚山駅まで。
蔚山には電車や地下鉄がないためバスで行くかタクシーに乗ってスタジアムまで。
蔚山から釜山はKTXで20分ほどなのでホテルは釜山に取ることをおすすめします。

・1番のライバルは全北ではない!?

Kリーグと言えば毎年優勝争いをしている蔚山と全北を頭に浮かべ全北とは現代家ダービーと言われますが、優勝を争うライバルであり、実は蔚山には他にライバルチームがあります。
1番のライバルは全北現代ではなく今回もACLに出場する浦項スティーラーズ。
蔚山と浦項の試合を東海岸ダービーと呼ばれている。
蔚山現代と浦項スティーラーズのダービーマッチはKリーグで最も古いダービーマッチであり、FIFAで注目すべき試合として紹介されており、スーパーマッチ(FCソウルvs水原三星)とともにKリーグ1を代表するダービーマッチの一つに挙げられる。
名称は縁故地が位置する韓半島東海岸に由来する。 他の名称では「国道7号ダービー」があるが、これは過去浦項と蔚山を直通でつなぐ最も大きな道路が国道7号だったためだ。 また「嶺南ダービー」と呼ばれたりもしたが、2010年代に入ってからは事実上「東海岸ダービー」という名前が定着し他の名前で呼ばれる場合はほとんどなくなった。

今シーズン東海岸ダービー成績(8月30日時点)
2戦1勝1分 
1試合目 4月22日vs浦項(H)2-2△
2試合目 7月8日vs浦項(A)1-0○
次の対戦 9月30日vs浦項(A) 14:00

過去戦績

・国際タイトル

A3チャンピオンズカップ 1回
2006
ACL 2回
2012,2020

・国内タイトル

Kリーグ1  3回
1996,2005,2022 
韓国FAカップ 1回
2017
韓国リーグカップ 5回
1986,1995,1998,2007,2011
韓国スーパーカップ 1回
2006

・昨シーズン成績

2022シーズン
リーグ38試合22勝10分6敗 優勝
FAカップ ベスト4敗退
ACLグループリーグ3勝1分2敗 敗退

ACLではGL、FAカップでは準決勝でライバル全北現代に延長の末1-2で敗れ惜しくも敗退。
リーグ戦では17年ぶりの優勝を果たした蔚山現代。
チームを支えたのはオムウォンサン、イチョンヨン、チョヒョヌ、ジョージア代表バコ、元ガンバ大阪のキムヨングォン、元浦和のレオナルド、この年マリノスから加入した天野純。夏に加入したハンガリー代表MartinAdamなど。
1位蔚山勝ち点76、2位全北勝ち点73と勝ち点3差で優勝を決めた。
2022シーズン1番の名勝負は残り四試合を残した全北との直接対決。
0-1で負けている後半ロスタイム追加時間は7分。
その7分で2点を取り逆転し優勝を近づけた。
是非これは見て頂きたい名勝負。


今シーズン状況 

・シーズン前移籍市場


out
天野純🇯🇵→全北現代
レオナルド🇧🇷→長春亜泰(現在は浙江)
ウォンドゥジェ→金泉尚武(軍隊)
キムミンジュン→金泉尚武(軍隊)
キムヒョヌ→大田ハナシティズン
チェギユン→釜山アイパーク
キムジェソン→安山
オインピョ→水原FC
コミョンジン→退団
シンヒョンミン→退団(今年夏から天安)
イホ→引退

in
江坂任🇯🇵←浦和レッズ
Darijan Bojanić🇸🇪←ハンマルビーIF
Gustav Ludwigson🇸🇪←ハンマルビーIF
チュミンギュ←済州ユナイテッド
キムミンヒョク←城南FC
チョヒョンテク←レンタル復帰
カンユング←レンタル復帰
チャンシヨン←延世大学
イジェウク←龍仁大学
イサンヒョク←檀国大学(現在は金浦にレンタル中)

【移籍市場の感想】
天野純が抜けたアジア枠に江坂任を獲得し、スウェーデンから2人獲得し外国人枠を補強した。
Kリーグでは外国人枠が5+1の為1枠残した状況だ。
そして済州から蔚山に復帰したチュミンギュ。
彼も結果を残せる選手なのでチームを助けてもらいたい。

・23シーズン戦績

(8月30日時点)
プレシーズンマッチ3戦1勝2敗
リーグ戦28試合19勝4分5敗 勝ち点61  暫定1位
FAカップ ベスト8敗退

昨年17年振りのリーグ優勝を果たした蔚山はシーズン前ポルトガルでキャンプを行なった。プレシーズンマッチでは不安を残す結果となったがリーグ開幕後序盤から好調で連勝を重ね、現時点で2位浦項に勝ち点11差をつけ1位になっている。
序盤こそ連勝を重ねたが、ここ7試合では2勝2分3敗と苦しんでいる。
残りのリーグ戦5試合+ファイナルスプリット5試合の計10試合ACLも消化しながらどういう戦い方をしていくのか注目。

・江坂任の現状

K初ゴールを決めた済州戦

今年から蔚山に加入した江坂任。
彼自身初の海外挑戦でプレー面生活面で慣れないことがあったと思う。
Jリーグでプレーしてた監督、選手や日本人コーチの池田誠剛さんなど日本語で話せる人もいる中、
それでもキャプテンのチョンスンヒョンは江坂任についてハングリー精神で積極的に韓国語を学び、チームに早く適応しようとする姿勢が凄いと思ったと述べている。

そのような頑張りをチームメイトが評価している分結果がついてきたらもっと信頼を得られるだろう。
今シーズン江坂任は13試合に出場し1ゴール3アシストを記録している。
怪我もあり本人的には満足できてないと思うので、これからACLもあり、より過密日程で出場機会も増えると思うので彼の活躍をぜひ期待したい。
(江坂任の蔚山初ゴールを見たい方は下の動画の3:40辺りからぜひ)

・23夏の移籍市場

out
ユンイルロク→江原FC(レンタル)
イサンヒョク→金浦FC(レンタル)
パクヨンウ→アルアイン(UAE)

in
イドンギョン←Hansa Rostock(ドイツ2部)
キムジヒョン←金泉尚武から復帰

攻撃面でシャルケ時代吉田麻也の同僚だったイドンギョン(MF)と金泉尚武で兵役を終えたキムジヒョン(FW)が蔚山に復帰。だが主力で出ていたパクヨンウ(DMF)がUAEのアルアインに移籍。守備的ミッドフィールダーのポジションに元神戸のチョンウヨン獲得の噂があったがチョンウヨンはサウジアラビアのチームに移籍。入団動画では日本でも流行ったイカゲームをイメージして披露して見せた。

チョンウヨンを獲得出来ず代替者を獲得できずに夏の移籍市場が閉まった。果たして今いるメンバーでリーグとACLの両立を上手くできるかがカギになる。

・代表メンバー

9月の代表戦に招集されたメンバー

蔚山現代中・高出身のホンヒョンソク(現在元東京の渡辺剛とチームメイト)
蔚山現代中・高・トップチーム出身の元神戸キムスンギュ
元鹿島のチョンスンヒョン、元ガンバのキムヨングォンを筆頭にソルヨンウ、チョヒョヌ、イドンギョンなどがメンバーに名を連ねた。
活躍にも期待したいが怪我が心配である。

ACL展望

I組
蔚山現代🇰🇷
川崎フロンターレ🇯🇵
ジョホール・ダルル・タクジム🇲🇾
BGパトゥムユナイテッド🇹🇭

昨年のACLグループステージとほとんど同じの組み合わせになった。広州FCの代わりにパトゥムになり今回はどうなるのか楽しみ。
川崎とは過去10年間で9回対戦している。
川崎の家長昭博も過去に蔚山に所属しておりまた蔚山に来ることになる。
特にジョホールには昨年悔しい思いをしておりリベンジを果たせるのか注目だ。
ジョホールには夏から加入した元全北現代の邦本宜裕が所属しておりミニ現代家ダービーが見れるかもしれない。
H&Aで行われる久しぶりのACL過密日程にはなるが、何とかグループステージ突破して2020年以来のアジアチャンピオンになりたいところ。

・現時点メンバー

監督ホンミョンボ
GK
1 チョスヒョク
21 チョヒョヌ
28 ソルヒョンビン
77 ミンドンファン
DF
3 チャンシヨン
5 イムジョンウン
13 イミョンジェ(元新潟)
15 チョンスンヒョン©(元鹿島)
19 キムヨングォン (元ガンバ大阪)
23 キムテファン
26 チョヒョンテク
44 キムギヒ
66 ソルヨンウ
MF
8 Darijan Bojanić🇸🇪
10 Vako🇬🇪
14 イドンギョン
16 キムソンジュン
17 Gustav Ludwigson🇸🇪
22 キムミンヒョク
24 イギュソン
27 イチョンヨン
29 ファンジェファン
30 カンユング
31 江坂任🇯🇵
36 イェジェウク
FW
9 MartinAdam🇭🇺
11 オムウォンサン
18 キムミンギュ
91 パクチュヨン
96 キムジヒョン


個人的注目選手Top5

※日本人選手&Jリーグ経験者は皆さんも知ってる方が多いと思うので今回は抜いて紹介します。

1人目 チョヒョヌ

91年生まれ21番チョヒョヌ
2013年にKリーグの大邱FCに加入した。1年目からチームの守護神として活躍した。2014年にチームは2部に降格するも、2015年、2016年には年間最優秀GKに選出され、2年での1部復帰に大きく貢献した。2017年、Kリーグ年間最優秀GKに選出された。
2018年6月、2018 FIFAワールドカップの本大会メンバーに選出された[1]。グループFの3試合にフル出場し、チームは最終的にグループリーグ敗退したものの、最終節では前回王者のドイツに対して2-0のクリーンシートで勝利して、マン・オブ・ザ・マッチに選出された。
昨年も彼が居なければ優勝出来なかったと言っても過言ではないほどスーパーセーブでチームを助けた。

2人目ソルヨンウ 

98年生まれ66番ソルヨンウ
イケメンで有名なソルヨンウ。両SBを主戦場とする彼は、蔚山現代U15,U18を経てプロの舞台に立った。
東京オリンピックのメンバーだった彼は着実に経験を重ね、昨年Kリーグベストヤングプレーヤー賞を受賞。
今年3月にキムジンス(元新潟)の負傷のため代替者としてA代表に初招集された。以降継続してA代表に招集されている。
彼は今年末に入隊を控えていて来年のアジアカップで優勝した場合兵役免除されるため、活躍に期待される。

3人目Vako🇬🇪

93年生まれ10番Vako
現役ジョージア代表のバコは2021年2月15日、蔚山に合流するという単独記事が出て、一日が過ぎた2月16日にオフィシャルが出た。 背番号は8番。
Kリーグの登録名は本人の愛称でもあるバコ。
去年から背番号を10に変え、独特のボールタッチで魅了し、
蔚山の攻撃を支えている攻撃的ミッドフィールダーだ。
バコは今シーズン終了後中国行きの噂もあるが
とりあえず今季は蔚山に集中してリーグ2連覇+ACLに集中してもらいたい。

4人目オムウォンサン

99年生まれ11番オムウォンサン
2019年に光州FCでプロデビューした彼は2022から
蔚山現代の一員になった。
昨年加入し蔚山のエースとして33試合に出場し
12ゴール6アシストを記録し優勝に貢献している。
今年は怪我もあり22試合4得点と簡単では無いが、
ここからまた再起してもらうことを期待したい。
彼もまたソルヨンウと同様、兵役を控えており
アジアカップの結果次第で免除がかかっている。

5人目チュミンギュ

90年生まれ18番チュミンギュ
彼は20年に蔚山から済州に行き21年には得点王に輝いた
彼が今年蔚山に帰ってきた。
今年蔚山に戻ってきたベテランチュミンギュだが
まだその実力は衰えることなく、
26試合13得点と結果を残している。
毎年Kリーグで得点王を争うチュミンギュだが
A代表とは無縁で未だに招集されたことがない。
そんなチュミンギュがACLの舞台でどのような
結果を残すのか注目だ。

まとめ

昨年ACLでグループリーグ敗退を喫した蔚山現代。
ジョホールには2連敗しているので今年は勝って決勝トーナメントに進んでいきたい。
リーグも残り10試合と終盤に入ってきてACLも戦って移動もあり総力戦が予想される。
全員で戦ってリーグ2連覇+ACL結構トーナメント進出を目標に頑張っていきたい。
頑張れ蔚山現代🐯💙💛

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