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就活を終えて

長いようで短かった就活が終わりました。本当は一ヶ月前に終わっているつもりだったんだけど…

鮮明な夢を見れたなら、現実になると思っていたけれど、そう簡単なものではなかったね。


わたしにとって就活は、したくないものだったし、辛いものだと思っていたけれど、そんなことなかったです。ずっとたのしかった。もちろんしんどいこともあったけど。たくさん涙が出たけど。


理由は二つ。

まずは、ずっと社会人になりたいと思いながら生きてきたから。今はアルバイトっていう身分で働いてるけど、本業は学生なんだよな。わたしがしたいことは勉強だし、するべきことも勉強なのに、何で人が足りてないからってわたしを駆り出すんだ、正社員が働けよ、ってずっと思ってた。(未熟な考えをしているのは許してほしい、全ての言い分を無視してこの気持ちでいます)

アルバイトごときに責任押しつけてくるのもやめてほしいし、仕事しながら学生だから勉強したいと思っている自分も嫌だった。上手く切り替えできないんだよな、今も。

自分の仕事は勉強だから、出勤したくないと思っています。


だから早く社会人になって、自分の仕事を仕事することにしたかった。するべきこととしたいことが社会人になることによって分離できるから、早く社会人になりたかった。

それに、働いている人ってカッコイイし。
小学校の頃からよく「はなってキャリアウーマンなってそ〜」って言われてきた。スタバで働き始めたときもそう。周りからやってそう、なってそう、って言われたらそこに憧れを持つようになる。単純な脳みそだよ。

そこからずっと働いてるお姉さんがカッコよくて、出勤時 会員証でゲートを開けるのが、タンブラーを持って出勤するのが、なんか良くて、そういうくだらない憧れが就活を楽しませてくれていた。



もうひとつの理由は、褒められるから。

わたし本当に褒められる人生を歩んでこなかったんだよな。周りではなく自分に原因があるんだけど。

どんなに辛い状況でも家では表に出さないようにしていたから、できて当たり前、もっと上を行くべきだって見られてた。

バイト先でもそうだし。できないことをできませんって言わずに、家や裏で努力するから、誰にも見られずに、元から器用な子、物分りのいい子、に分類される。

自分が作った性格と、状況だったけれど、本当にそれで苦労したし、もっと周りの人みたいに褒められたかった。


就活を始めて、今まで歩んできた人生の中で一番褒められたと思う。もちろん上手くいかない面接もあったし、一時間も深堀されて、自分には何もないんじゃないかと思う時もあった。それでも自分が反省して、対策していく姿を、AGのお姉さんは毎回のように褒めてくれたし、わたしが落ち込んだときでも恋人はそこからいい言葉をかけて上に引き上げてくれた。

面接官の人たちも、いや〜福良さん素晴らしいね、明るいね、そんなことまでしてきたの、すごいね って結構な確率で褒めてくれた。

自分が生徒会しても、部長をしても、受験しても、バイトしても、褒められなかったことが、今やっといろんな人に褒めてもらえて、毎回泣きそうになった。すごくうれしかった。


AGのお姉さんに「いや〜、けど、福良さん本当に頑張ってるよね」と第一志望落ちたとき、内定承諾前、と二回言われて二回とも泣いた。21年間生きてきて、ずっと言われたかった言葉を、お姉さんが言ってくれた。この一言だけで、わたしの今までの、いわばガクチカというものを手に入れるまでの努力が、報われた気がした。


全然たのしいことばっかりじゃなかったよ。褒められても次の面接では落とされるし、何のため?ってずっと聞かれるし。別にしたいことなんてない自分には、ビジョンを聞かれることもしんどかったし。

第一志望と鼻息を荒くして臨んだところは全部落ちた。


初めて第一志望落ちたとき、恋人が「はなが会社にいたら集中できなくなるし、天使だから仕事中に空に飛んでいかないか心配で落としたんだよ」「ふたりとも落ちてるね」とウインクしてくれたのを今でも思い出す。そっちは恋で、こっちは第一志望に落ちてるので失礼すぎるけど、とにかくそんなこんなで、落ちてもそばに居てくれる人がいたおかげで、次の日にはまたケロッとした顔で説明会に参加出来ていた。

第一志望もう一回落ちたけど、そのときもずっとそばにいてくれたな。泣くのやめるって言ったのにまた泣き出すわたしを笑って励ましてくれるのが本当に有難かった。


友だちも、ただ忘れるために楽しく飲みに付き合ってくれた子もいたし、夜中の呟きに沢山アドバイスをくれた子もいた。就活中の友だちとの思い出、全部わたしの支えになってた。

どれだけ温かい人に囲まれて生活しているか、実感できた期間でした。


実は内定もらってから今日までが一番しんどかったんだけど、やっと前に進めそうだ。自分の中にある迷いが、思春期のように過ぎ去っていきますように。また振り返った頃、それを愛おしく思える自分でありますように。


たまに後ろを振り返ってしまうかもしれないけれど、それは仕方ないさ。向こうの世界にいる自分が、今のわたしを見て、微笑みかけてくれるような自分でいよう。決断した過去の自分に、恥じない自分でいよう。


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