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通う塾を決めてから知る「中学受験」

個別塾と集団塾の見学

「友達が行ってる塾に行きたい」
娘の言葉から始まった塾選び

私が見る限り、娘は学校の勉強に遅れている様子は無かった。

塾に行きたいという娘に対して、
「塾に行ってまで勉強しなくていい」
なんて言う理由も、私には見つからなかった。

自分から学びたいのなら是非学んでほしい!
と思うのが、親心だ。

娘に聞くとお友達の塾は駅前にある「〇〇塾」というだけ。

塾に行かせる気持ちなど全く無かった私は、
駅前にあるというその塾を探しに行くことから始まった。


塾は、大きく分けて個別塾集団塾がある。

のほほんとしていた親としては、まず、そこからのスタート。

集団だと学校と同じ授業形式なので、
周りの子についていけなくなるのではないか?

その心配がない個別の方が良さそうと感じて、
まずは駅の反対側にある個別塾を2つ見学した。

学校が春休みになるこの時期は、
春期講習会のCMがテレビで毎日のように流れていた。

見学した個別塾は、先生と生徒が基本1対1。
正確に言うと1人の先生が、同時に3人の生徒を順番に見ていくスタイル。

やっている内容は生徒によりそれぞれ。
自分の番の時は、先生が横に来てマンツーマンで指導してもらえるらしい。

正直、先生との相性の心配もある。

決まった先生がじっくり最後まで見ます、という塾と
生徒は好きな時間に来れる代わりに先生もその時にいる先生に見てもらう、という塾もあった。

同じ個別塾でも細かい違いがある。

娘は、塾の方から話を聞いている横でそわそわしており、
マンツーマン指導はあまり乗り気でない様子だ。

塾に行くなら個別の方が質問がしやすくて良いのでは?と親目線で考えて、
先に見学に行ったのだが、娘はお友達が行っている集団塾がやはり気になる様子が見て感じ取れる。

塾に通うのは娘本人だ。私ではない。


翌日、駅前のお友達と同じ集団塾の扉を開けた。

春休みのこの時期は、学年が変わることで入塾を検討する子も多いようで、
受付の人は忙しそうだった。

塾の説明を聞いた後、まずはお試しで入塾体験をすることとなった。

親はその様子は見学できず、体験終了後に娘の感想を聞くことにした。

楽しかった。この塾に入りたい!

雰囲気が良かったのか、それともお友達と一緒だから楽しいのか、
とにかく塾に通うならここがいい!という気持ちが溢れていた。

ちょうど春期講習から始められるし、
4月以降も継続するかは娘の様子をみて考えようか。
その塾の春期講習をすぐに申し込んだ。

塾のコース選択

駅前にある集団塾は、近くの最寄り駅にも3つある小さい進学塾だった。

ここの塾を選んだきっかけが、同じ小学校のお友達だったことを先生に告げると、彼女と同じ中学受験コースで大丈夫ですか?と聞かれる。

「え、中学...受験?」

「うちの進学塾は、入塾の際に中学受験コースか普通コースかを最初に選択してもらいます。
学習内容が異なりますので、途中で普通コースから受験コースに変更は不可ですが、逆の場合の変更は問題はありません」

いきなり出てきた中学受験というワードに驚いた。

(あの子、中学受験するんだ・・・)

お友達のお母さんとは同じクラスとはいえ、会ったら挨拶する顔見知り程度。
詳しく教えてくださいと言える関係性ではなかった。

中学受験のことは詳しくなかったが、受験を意識している子は、
小学4年生頃から塾に行き始めるらしい、と何となく聞いて知っていた。

低学年スタートも増えており、小学3年生から塾通いしている子もいるようだ。

(いまから中学受験?)

迷う私に先生が、

「最初は中学受験コースを選んでおいて、お気持ち変わったら途中で変更することもできますし、その場合は気兼ねなく相談してください」

普通コースにしておいて、やっぱり受験したいとなったらコース変更はできないという。

そんな最初の条件があるのであれば、まずは中学受験コースにするべきのような気がしてくる。

申込書の中学受験コースに〇を付けてから

「よろしくお願いします」と先生に頭を下げた。


娘が友達と同じ塾に行きたいと言ったことで始まった通塾。

その時の私は、中学受験に対して知識ゼロ。
中学受験ってなんか大変そう、他人事の感情しか湧いてこなかった。

小学5年になろうとしている春。

この時は、まだ本当に受験するか分からないし、
きっと途中で根を上げてしまうだろうと私はぼんやりと思っていた。

これが、我が家の中学受験の始まりだった。


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