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ジオラマを作ろう! 第1回 「構図」

執筆 北大プラモ部 クローデル


ジオラマ製作記

 今回は初めてモデラーのすなるジオラマなるものを製作いたしましたので、何回かチャプターに分けて製作過程を紹介していきます。
 第1回は「構図」と題しまして、ジオラマのデザインを決める過程をご紹介いたします。

この完成状態に至るまでの記録

初めてのジオラマ、参考にするのは雑誌

 今回は初めてのジオラマ製作でしたので、そもそもジオラマとはなにかを勉強しました。
 読んだのは昨年のスケールアヴィエーション8月号です。DORAMIC AVIATION と題された本号は飛行機モデルにおけるジオラマのあり方を特集しています。店頭で見かけてこれは後々役に立ちそうと買っておいて正解でした。加えて編集後記で編集部のはなさんが我々のことを紹介してくださっていたのでなおさら買わねばと思いずっと読んでました


1. まずは主題を決める

 使う飛行機が決まらないと始まらないですね。今回使用したのはハセガワ 1/48 紫電改前期型です。理由は自分の一番好きなレシプロ機だからというシンプルなもの。いかに紫電改をかっこよく見せるか考えて行きましょう。

ハセガワHPより 渋い箱絵がカッコイイ✨

飛行機モデルに似合うシーンとは?

 飛行機モデルのジオラマといってもいろんな種類がありますよね。
 整備シーン、飛行シーン、発進シーン、どの瞬間でも機体の魅力が輝きそうです。

 今回は長期展示する際の安全性、保持力も考えて整備シーンで情景を組み立てることにします。
 さてこれで「紫電改の整備シーンを作る」という主題が決まりました。

次は構図を考えていきます!

2. 構図を考える

 紫電改の整備シーンを作るのには手元に材量があったという背景もありました。
・給油車
・ドラム缶
・整備員
・パイロット
このパーツが部屋にあったので有効活用して構図を考えることにします。

今はもう絶版だそうです。たまたま部室にあったのを使いました。

場所はどこが最適か

 整備シーンだと格納庫だったり、発進直前なら滑走路での点検などが考えられます。
 今回は構造物が少なく作りやすい滑走路を選択しました。

全て滑走路じゃ味気ない?

 地面を滑走路にすることは決めました。今度は地面すべてを滑走路にするか、あるいは草地をつけるかという選択が生まれます。
ここでSA8月号を読んでみます。お持ちの方はP.34を読んでください。
ふむふむ、全面同じだと間延びしてしまう。だから面を切り詰めることが必要。

ふむふむ、全面同じだと間延びしてしまう。だから面を切り詰めることが必要。
なるほど。そうすると滑走路と草地の組み合わせがよさそうです。滑走路の端、ちょうど草地の境目でひっそり整備しているイメージに落ち着きました。

なるほど。そうすると滑走路と草地の組み合わせがよさそうです。滑走路の端、ちょうど草地の境目でひっそり整備しているイメージに落ち着きました。

実際の地面。草地と滑走路の境界をはっきり設けた。


飛行機が映えるアングルを考えると、南西方向に進む向き、飛行機の左面を後ろから前に眺める向きに合う地面にしましょう。

滑走路の区分けの線を斜めに引きます。そして草地は左手前側に配置することにしました。

3. 配置を決める。

 ここまでで地面が決まりました。あとは地面の上に必要なものを置いてきましょう。

・紫電改
・給油車
・整備員
・ドラム缶
・パイロット
これらを置いていきます。

パイロットが整備中の愛機に向かって歩くようなシーンを考えると、パイロットはど真ん中に配置します。

イメージとしてはこんな感じ。

正面から見たときにパイロットと機体のみが移るようにすると、機体の右側で整備状態を表現することになります。なので、右奥に給油車と整備員を配置します。
最後に草地のうえがすっからかんなのでドラム缶を置いておきましょう。

これで構図が決まりました。この一連の流れを深夜テンションで考えて、ルーズリーフに書き起こしてました。この考える段階が一番楽しいかもしれません。

構図まとめ。深夜に本を見ながらイメージを描きました。

今回はここまでです。次回は地面の具体的な作り方を紹介していきます。




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