見出し画像

日記 20230626_20230701

毒にも薬にもならない日記 20230626_20230701

6月26日(月)

 白い恋人を夫の両親からいただいたのでおやつに食べる。止まらない。白いチョコも、黒いチョコも、へとへとな体に染み渡る。お昼に、職場で水無月をいただく(黒糖味)。
 ドラマ「だが、情熱はある」の最終回を配信サービスで夫と一緒に見た。若林さんの「足りてる人になって、自分以外の人の話をたくさんするんだ!」という台詞が刺さる(うろ覚えだけど・・・)。足りない人のほうがエッセイの書き手としては面白いのかもしれない。最近、面白い作品を見ると、なんか、焦る。いろんなエッセイを読んでいて、「あ~わたしが言いたかったのはこれなんだけどな!!?先に言われちゃったな!??」という文章に出会ってしまったとき、その表現を出力できなかった自分に悔しくなる。


6月27日(火)

20年前、2003年の今日、t.A.T.uがミュージックステーションをブッチしたらしい。そんなネットニュースが流れてきたので、懐かしくなってきてさっそくspotifyでt.A.T.uの曲を聞いてみた。今日、わたしと同じことをした人が、この日本に何人いるだろうか。このニュースがしっくりこない人は、わたしより若い世代の人です多分。


6月28日(水)

村井理子さんの「いらねえけどありがとう」を読み始める。来月は実家に帰ろうと思う。


6月29日(木)

公募用のエッセイを、ちまちま書いているが一向にすすまない。
noteやtwitterで「書きたくて書きたくて仕方ない!」という人を見聞きすると焦る。わたしは書くという行為は好きだけど、書きたくて書きたくて仕方ないという気持ちになったことは、人生でまだ無い。これからもあるのかどうかわからない。どこまでも他人の借り物の言葉の羅列のような気がしていて、まるで「自分」がない。もしかしてエッセイってわたしが一番戦えない分野なんじゃないのかと落ち込む。


6月30日(金)

職場で二回目の水無月をいただく(抹茶味)。
「鼻歌泥棒!」と夫に言われる。夫の鼻歌を、わたしが途中から奪って続きを歌っているらしい。ウィリアムモリスの「いちご泥棒」みたいで可愛いと一瞬思ったが、鼻歌泥棒は、されたほうからしたら、たまったもんじゃないだろうなと思う。


7月1日(土)

 朝から定期検診のため歯医者。右奥と左奥の上の歯が虫歯になりやすいのでよく磨くこと。
 歯を磨かれながら、小学生の頃通っていた小児歯科のことをを思い出した。わたしは歯医者が苦手な子供で(得意な子供はいないだろうけど)、ドリルの音やその振動や薬剤の匂いに敏感に反応して泣いた。
検診の時にわたしが泣いてばかりいるので、そのためにいつも怒ってくる歯科助手さんがいた。その人のことはすごく覚えている。若くて、当時20代前半だったのではないかと思う。黒髪のロングで、いつも青いアイシャドウをしている切れ長の二重の女性だった。
「泣いてるから終わらないんだよ!!」と子供相手にマジの剣幕で怒ってくる人だった。あなたのためを思って諭している、という感じではなく、子供が嫌いで関わりたくないから怒っている、という感じの人だった。クレヨンしんちゃんの「まつざか先生」によく似ていた。わたしは子供ながらに、「この人は彼氏の前でもこんなにけんけんと怒るのだろうか?」と考えながら検診をやりすごしていた。
 毎回検診に行くたびに(まつざか先生に当たりませんように)と心の中で念じていた。念が通じるときと、通じないときがあった。なるべく泣かないように我慢しても、「良く頑張ったね!」などとは言ってくれないまつざか先生のことが、わたしは本当に苦手だったし、もし褒められたとしても、絶対に好きにはならなかった自信がある。
 …ここまで思い出したところでふと気づいた。最近、「まつざか先生」のように、わたしが一方的に警戒し続けるような人物には出会わなくなってきたな、ということに。
 年齢を経てわたしの鈍感力が高まったのか、それとも、わたしがお互いに居心地のいい関係を作れる人とだけ関係を長続きさせることができるようになってきたのか。

 歯医者が終わったあと、予約していた本を書店で受け取る。
この記事を読んで気になった夏木志朋の「二木先生」を購入。

読むし、書くぞ~!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?