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たまには音楽の話でも~2023秋

自己紹介代わりの「わたしの好きなもの百裂拳」でも少し触れていますが、クラシック音楽がちょっとばかり好きです。
音楽を専攻していたとか何か楽器に取り組んでいた…という経験はないのですが、幼い頃ひとりで通った図書館に置いてあった『世界の名曲セレクション』のCDを借りて聞いたり、精神安定剤代わりのラジオでクラシック音楽を聞いたりして親しんできました。

10月に入ってからわずかに不調を感じつつあるので、過去に録音してあった大好きだったラジオ番組を掘り返してきて聞いています。

ソニーのポータブルラジオレコーダーにMicroSDを内蔵させて、自動録音設定をして毎週飽きることなく聞いていた番組。

その中で久しぶりに聞いて素敵な曲だなぁ~♡と思わずうっとりしたのが、ロシアの作曲家、ボロディンの弦楽四重奏第二番の第一楽章です。

「好きなもの百裂拳」の中では、同じく弦楽四重奏の第三楽章「ノクターン」をあげましたが、改めて聞くとこの第一楽章に胸キュンするフレーズの多いこと多いこと。

もし、「これから残りの人生3人の音楽家しか聞けないとしたら誰を選ぶか?」という質問があるならば、わたしは「ボロディン」と「ブルッフ」には迷わず票を入れると思います。理由はどちらも、自分の中で突き抜けて好きな曲があるから。わたしはボロディンのこのカルテットが大好き。ブルッフについてはいずれ紹介できましたら。

あと一人は…う~ん、迷うけど現状「ラヴェル」を選ぶかなぁ…ブラームス、チャイコフスキーも捨てがたいのですが。

ラヴェルだったら、マ・メール・ロワから「妖精の園」はいかがでしょうか。ピアノ版より管弦楽版のほうが好みです。

お気に入りのクラシック音楽は他にもたくさんあって、その時々の自分のコンディションで聴く曲が変化していくのが我ながら面白いです。

先日、むしゃくしゃした気持ちを解消したくて、夜の散歩に出た帰り道でのこと。セブン-イレブンに立ち寄ると、リムスキー=コルサコフの「シェエラザード 第三楽章 若い王子と王女」のこの部分がBGMで流れていました。

気になって調べてみるとセブン-イレブンのホームページにもBGMとして記載がありました。

セブン-イレブンお客様相談室 
「2023年10月店内BGMの曲目を教えてください」より一部省略のうえ引用

「シェエラザード」とは「千夜一夜物語」を題材にしたリムスキー=コルサコフの代表曲で、リムスキー=コルサコフと言えば、真っ先にこの「シェエラザード」が一番に名前のあがる作品だと個人的には思っていますが、コンサートホールではなく、コンビニの店内で聴くことになるとは思っていませんでした。

すると、わたしのむしゃくしゃした気分はどこへ行ったのやら、コンビニの中を若い王子と王女が仲睦まじく、キャッキャッうふふ、と、冷蔵ケースをのぞき込んだり「ちょっと高いね」とかなんとか言いながらおつまみを選んでいる様子が浮かんでくるではないですか。なんというか、絶妙に購買意欲をそそられてしまう、可愛らしくて、ごきげんにスキップしたくなるようなフレーズなんですよね。セブン-イレブンの本部に、クラシックに馴染んでいる方がおられて「これだ!」と推したのでしょうか。
気づいたらわたしも、しっかりと秋のスイーツを手に取り、レジでお会計を済ませていました。

そういえば、最初にあげたボロディンの弦楽四重奏曲も、はるか昔にお茶のCMに使われていたような…!と儚い記憶を頼りにyoutubeを探してみると、ありました。


アレンジこそされていますが、日本のお茶のCMに、ボロディンの弦楽四重奏を当て込むセンスを持つクリエイターがいることに「この感性、おしゃれすぎる…!」と一人でソワソワしたことを覚えています。

コロナのおかげでコンサートホールからはずいぶんと足が遠のいていたのですが、そろそろ生のオーケストラの音色が恋しくなってまいりました。
また名曲を求めて、うろうろする日もそう遠くはなさそうです。


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